編集者より :Windows® XP のネットワーク セットアップ ウィザードによって、ネットワーク構成とインターネット接続共有が容易になります。エキスパート ゾーン コラムニストであるライター Jerry Honeycutt が、自宅のホーム ネットワークで Windows XP をテストした上で、その体験を公開します。
文責 :Jerry Honeycutt

初めてホーム ネットワークを構築したのは数年前のことです。単純なネットワークで、 その設定は、2 台のコンピュータが 1 台のプリンタを共有している、というものでした。装備一式が機能できるようにするには、電気工学とコンピュータ サイエンスの学位が必要でした。私は時代を先取りしていたのです。
今では、この手で構築したネットワークも成長しつつあります。これは、ホーム/オフィス兼用ネットワークで、進化を許す形で有線、無線のエレメントを組み合わせて、10 台のコンピュータを結合したものです。私は、子供達がポケモン カードを集めるみたいに、ネットワーキング玩具を収集しています。テクノロジと言えばもっとプロフェッショナルに聞こえるのですが、玩具は何と呼ぼうと玩具です。
以下は、私の Windows XP 体験の物語です。すなわち、Windows XP をホーム ネットワークでどう活用しているか、その最も刺激的な機能、そして、それを皆さんに知っていただきたい理由を述べます。
いきなり出現
私は、Windows XP 専用のコンピュータを 2 台新たに構築しました。別に特別なものではありません。それぞれのコンピュータには、Intel 815 マザーボード上に 30 GB のハード ディスク、256 MB のメモリ、733 Mhz Pentium III プロセッサが搭載されていました。確かに、そのすべてがすぐれものではありますが、さきほども述べたとおり、私はテクノロジ マニアですから。このマザーボードには、ネットワーク インターフェイス カード (NIC) が搭載されていますが、私は、お気に入りの高速イーサネット NIC を使いたいので、附属の NIC は無効化しました。各 NIC を高速イーサネットスイッチに接続しました。
さて、これからが「うーん」とうならされたところです。私は、各コンピュータに Windows XP Home Edition をインストールしました。Windows XP ベータ 2 CD からのクリーン インストールです。このプロセスで、セットアップ プログラムから、2 つの情報を求められました。各コンピュータに名前を与え、既定のネットワーク構成を指定するため、[Typical Settings] をクリックしました。それだけです。その結果出現したのは、充実した機能を備えたワークグループ ネットワークです。何の手間もかけずにいきなりできてしまったのです。こうして完成したのは、MSHOME というワークグループです。IP アドレスの割り当てなどの複雑なステップを実行する必要はありませんでした。Windows XP には、自動プライベート IP アドレス指定 (APIPA) というテクノロジが組み込まれていて、これにより、プライベート IP アドレスを選択することによって PC で特別のネットワークを形成することができます。
次に、インターネット接続共有に進みました。Windows 2000 および Windows Me にこの機能があるのはわかっていますが、Windows XP は、ファイアウォール保護とユニバーサル プラグ アンド プレイの検出、制御機能を追加するのです。
注 :高速イーサネット NICだって?高速イーサネット スイッチだって?なんだか高価そうな響きです。でも事実は違います。両方の NIC、ケーブル、スイッチの費用は約 250 ドルでした。ホーム ネットワーキングは、必ずしも予算を超えるものとは限りません。また、経済的にゆとりのない学生で、コンピュータが 2 台だけ、という場合は、クロスケーブルをお勧めします。クロスケーブルは、NIC 同士を接続します。ハブは不要です。ほとんどのコンピュータ ストアでは、これらの気が利いたケーブルを標準のイーサネット ケーブルほどの価格で販売しています。
インターネット接続を共有する
ホーム ネットワーキングは、さまざまなレベルで役に立ちますが、最も上のレベルは、インターネット接続の共有です。各コンピュータにモデムをインストールして、それぞれのインターネット構成を維持するのではなく、1 台のコンピュータをインターネットに接続するように構成して、その接続を共有するのです。この方式は、ブロードバンドのインターネット接続があり、それが常時接続になっている場合に特に力を発揮します。その場合は、大企業並にネットサーフィンができるのです。
ネットワーク セットアップ ウィザードを使えば、この種の構成をごく簡単に実現できます。
ウィザードを起動するには
1. | [スタート] メニューの [コントロール パネル] をポイントします。 |
2. | [ネットワークとインターネット接続] をクリックし、[インターネット接続のセットアップや変更を行う] をクリックします。 |
まず、1 台のコンピュータをインターネットに接続するように構成しました。これが、私のゲートウェイです。このコンピュータには NIC が 2 枚装着されていて、一方はケーブル モデムに、他方はスイッチに接続されています。パブリック NIC は、ISP (インターネット サービス プロバイダ) が割り当てる静的 IP (インターネット プロトコル) と DNS (ドメイン ネーム システム) アドレスを使用します。一方、プライベート NIC は、自動的に割り当てられるアドレスを使用します。
ゲートウェイ コンピュータで、ネットワーク セットアップ ウィザードの指示に従って、インターネット接続の共有を選択します。ウィザードは、このコンピュータを、DHCP (動的ホスト構成プロトコル) サーバー、DNS サーバー、および NAT (ネットワーク アドレス トランスレータ) となるものとして−それぞれの軽量ホーム バージョンとはいえ−構成しました。私の仕事といえば、「インターネット接続を共有する」というラジオ ボタンをクリックして、インターネットに接続する NIC を指定することだけでした。ここでの、マイクロソフトの功績は、大規模ネットワークの機能のホーム ユーザーにもたらしたこと、それも、専門知識については何も前提条件とすることなくもたらしたことです。
ゲートウェイ コンピュータを構成した後、ネットワーク セットアップ ウィザードの指示に従って、2 番目のコンピュータの構成に取り組みました。インターネット接続共有ではなく、既存の接続を使用する、というラジオ ボタンをクリックしました。第 2 のコンピュータに必要な構成はそれだけです。後は、ゲートウェイ コンピュータが第 2 のコンピュータのネットワーク接続を構成してくれます。ゲートウェイ コンピュータは、 192.168.0.* の範囲の IP アドレスを割り当てました。また、第 2 のコンピュータのゲートウェイ アドレスと DNS アドレスを 192.168.0.1、つまり、ゲートウェイ コンピュータのアドレスに設定しました。この時点以降、第 2 のコンピュータは、このゲートウェイ コンピュータを通じてインターネットにアクセスします。必要ならダイヤルアップもします。このネットワークにコンピュータをもっと追加したい場合は、以上のプロセスをコンピュータごとに繰り返せばいいのです。
Windows Me も同様のマジックができます。Windows 98 と Windows 2000 にも、インターネット接続共有の機能があります。しかしながら、Windows XP の使いやすさに比肩するものはありません。また、マウスをクリックするする回数を数えたとしたら、Windows XP の成績が一番でしょう。
このあとの展開
初めて購入したコンピュータをうちへ持ちかえった日のわくわくした気持ちを覚えていますか。あの気分は過去のものではありません。Windows XP を使ったホーム ネットワークの構築に取り組むと、それが蘇ってきます。フロッピーディスクは不要です。任意のコンピュータから印刷できるようになります。1 つのインターネット接続を共有することになります。それに、家の中のどのコンピュータからでも任意の機能が使えるので、子供達にお願いしてコンピュータを使わせてもらうことはなくなります。
XP は感動的
ここでは、大まかな紹介をしているだけです。近い将来、コンピュータのファイルやプリンタを他のコンピュータと共有する方法、ホーム ネットワークをオフィス ネットワークと接続する方法、ワイヤレス化する方法についても紹介します。自宅の任意の部屋からアクセスできる低価格のマルチメディア サーバーをセットアップすることを想像してみてください。また、非常に深刻な問題も取り上げるつもりです。それは、ホーム ネットワークがインターネットと接続されている際に外部からの浸入から守る方法について、です。Windows XP を使用したホーム ネットワークについての私のレポートはこれからさらに深まっていきますので、お見逃しなく。