キーボードと音声による Windows 11基本操作ガイド 基本事項 1. このガイドは、Microsoft Windows 11(以下Windows 11)を、PCのキーボードと画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)の音声で操作する手順を説明しています。 2. このガイドは、以下の環境での手順で説明しています。 ・ OS : Windows 11 バージョン 21H2) ・ 画面読み上げソフト : ナレーター (Windows 11付属) 3. このガイドでは基本的にナレーターでの読み方と操作を紹介しています。 4. 各章、および節には、Wordのハイパーリンクと見出しを設定しています。このガイドをMicrosoft Wordを利用してご覧になる場合は、「目次」から以下の手順で章や節にジャンプさせることができます。 @ 「目次」で、上下方向 キーを押してジャンプさせたい章や節に移動します。「リンク」を読み上げたら、Enter キーを押します。指定した章や節にジャンプします。 A 目次に戻るには、Alt + 左方向 キーを押します。 5. ガイドの中では、操作のヒントを「【ワンポイント】」、内容の注記を「(注)」として記載しています。 6. ショートカット キーを「Windows ロゴ + I キー」のように記載している場合、Windows ロゴキーを押したままの状態で、I キーをポンとたたきます。 1. Windows 11の概要 1−1 Windows 11の画面構成 @ Windows 11では、PCの電源をいれてロック画面が表示されると、起動音がなります。この起動音は、視覚に障碍のある方と難聴の方のご意見をいただき、決定されました。 A ロック画面では、設定したPINやパスワードをいれてWindows 11にログインします。ロック画面でもアクセシビリティ機能を起動することができます。Tab キーを何回か(通常4回)押してEnter キーを押すことでアクセシビリティ機能の設定画面が起動し、自動的に読み上げが開始されます。ナレーターを起動するには、「ナレーター」と読み上げたところでスペース キーを押してナレーターをオンにします。ESC キーでアクセシビリティ機能の設定を閉じて、Tab キーを何回か(通常2回)押して、PINやパスワードをいれるテキストボックスに移動して、PINやパスワードを入力して、Windowsにログインします。 B Windows 11にログインすると、「デスクトップ 画面」が表示されます。 「デスクトップ 画面」の下部の「タスクバー」には、PCによりますが初期設定では、スタートアイコン、検索アイコン、デスクトップアイコン、ウィジェット、チャット、Microsoft Edge、エクスプローラー、Microsoft Storeのアイコンが中央に並んでいます。タスクバーに並べるアイコンは追加や削除ができます。方法は後ほど紹介します。画面右下には「通知領域」があり、時計や音量などの状態を確認するためのアイコンや、Wi-Fi接続管理のためのアイコンがあります。 C これらに移動するには、Tab キーを使います。通常、Tabキーを押すたびに、スタートアイコン、検索アイコンなど初期設定で置かれたアイコン、通知領域を開くメニュー、デスクトップに置いたアイコン、天気などの情報を表示するウィジェット、スタートアイコンと巡回します。 タスクバー上の初期設定で置かれた以外のアイコンに移動するためには、左右方向 キーを使います。 通知領域の中で他のアイコンに移動するためには、上下左右方向 キーを使います。 デスクトップ上の中で他のアイコンに移動するためには、上下左右方向 キーを使います。 1−2 スタート メニュー スタート メニューの構成は以下の通りで、以下の手順で操作します。 @ キーボードのWindows ロゴ キーを押すか、タスクバーのスタートアイコンにフォーカスがあっているときにEnter キーを押すことで、スタート メニューが表示され「検索ボックス」にフォーカスがあった状態になります。 【ワンポイント】 スタート メニューはWindows 10までは画面の下部にあるタスクバーの左隅が既定の位置でしたが、Windows 11ではタスクバーの中央になりました。 A 「検索ボックス」にフォーカスがあたっている状態でTab キーを押すと、「ピン留め済み」のアプリに移動します。 もう一度Tab キーを押すと「すべてのアプリ」に移動します。スタート メニューの中は、Tab キーを押すごとに、「検索ボックス」、「ピン留め済みアプリ」、「すべてのアプリ」、「おすすめのアプリや文書」、「その他のアプリや文書」、「ユーザーアカウント」、「検索ボックス」と巡回します。 B 「ピン留め済み」「すべてのアプリ」「おすすめ」内では上下左右方向 キーを押して移動します。アプリをピン留めする方法は後ほど紹介します。 C 「すべてのアプリ」には、インストールされているすべてのアプリが、記号、数字、アルファベット、五十音の順に並んでいます。「すべてのアプリ」内では上下方向 キーを押して移動します。 【ワンポイント】 「すべてのアプリ」内では、半角の記号や数字、またアルファベットを入力することで、その文字に該当する項目にジャンプします。 D スタート メニューを閉じるには、Windows ロゴ キーを押します。 1−3 デスクトップ 画面 PCが起動した直後では「デスクトップ 画面」が表示されています。ここには、従来のWindowsのデスクトップと同じように「ゴミ箱」や、アプリへのショートカットが配置されています。 デスクトップ 画面になっていない場合は、Windows ロゴ + D キーを押すことでデスクトップ 画面が表示されます。 1−4 通知領域 「通知領域」には、時計や、音量やアプリなどの状態を確認するためのアイコンが配置されています。 「通知領域」は以下の手順で操作します。 @ Windows ロゴ + B キーを押します。「通知領域」に移動します。 【ワンポイント】 「通知領域」を選択している状態でTab キーを押すと、スタートボタンやタスク バーに移動します。 A 「通知領域」のすべてのアイコンを表示するには、通知領域に移動後Space キーかEnter キーを押します。通常隠れているアイコンが開かれます。 B 「通知領域」内は上下左右方向 キーで項目間を移動します。時間を知ることができたり、スピーカーやアプリなどの状態を確認することができます。 1−5 通知センター メールを受信するなどの通知が届くと、「通知領域」の日付と時刻の右側の「通知センター」に通知の数を示すバッジが表示されます。受信した最新メールやセキュリティに関する注意などを確認できます。消えてしまった以前の通知も、通知センターを開くと確認できます。 @ Windows ロゴ + N キーを押します。「通知センター」に移動します。 A Tabキーを押して通知を選択し詳細を確認するか、アクションを実行します。 操作を行わない場合は クリアする通知の横にある [X] を選択して、特定の通知をクリアします。 すべての通知を消去する場合は、[すべてクリア] ボタンを選択 します。 1−6 クイック設定 (コントロールセンター) ネットワークの設定などは「クイック設定」で行うことができます。「設定」で行う項目のよく使われるものが配置されているイメージです。アクセシビリティの設定も行えます。 1−6−1 「クイック設定」 (コントロールセンター) の起動 「クイック設定」は以下の手順で表示させます。 @ Windows ロゴ + A キーを押します。 【ワンポイント】 「通知領域」の中のネットワーク、音量、バッテリーのアイコンでEnter キーを押すことでも「クイック設定」を表示できます。 A 「クイック設定」内はTab キーや上下左右方向 キー で項目を移動します。 2. アプリの起動 Windows 11でアプリを起動するにはいくつかの方法があります。ここでは下記の方法について説明します。 * 「ピン留め済みのアプリ」から起動する * 「検索ボックス」から起動する * 「タスク バー」にピン留めして「タスク バー」から起動する * 「デスクトップ 画面」から起動する 2−1 スタート メニューにピン留めして起動する アプリは、ピン留めしてスタートメニューに置き、素早く起動することができます。   2−1−1 ピン留めする スタート メニューにピン留めする手順は以下の通りです。 ここでは「Excel」をピン留めして起動します。 @ デスクトップ画面が表示されている状態でTab キーを押すか、Windows ロゴ キーを押してスタート メニューを表示します。 A Tab キーを押して[すべてのアプリ」に移動してから下方向 キーを押して[Excel]に移動します。 B アプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押して「コンテキスト メニュー」を表示させます。 C [スタートにピン留めする]を選択してEnter キーを押します。「Excel」がピン留めされます。 【ワンポイント】 ピン留め済みのアプリの最後に配置されますが、場所は変えることができます。 【ワンポイント】 ピン留めをはずすときは、タイルの中でピン留めされているアプリを選択した状態でアプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押すと、ピン留めをはずすメニューがあります。 2−1−2 「ピン留め済み」からのアプリの起動 @ Windows ロゴ キーを押してスタート メニューを表示して、Tab キーを押して「ピン留め済み」に移動します。 A 上下左右方向 キーで[Excel]に移動して、Enter キーを押します。「Excel」が起動します。 2−2 「すべてのアプリ」から起動する [すべてのアプリ」は、インストールされているアプリがすべてリストになっているメニューです。アプリの先頭文字により、記号順、数字順、アルファベット順、五十音順に一覧表示されています。 ここでは「Excel」を起動します。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示されます。 A Tabキーを押して[すべてのアプリ]または[おすすめ]に移動します。 B [Excel]に到達するまで下方向 キーを押して[Excel]に移動してEnter キーを押します。「Excel」が起動します。 前出の【ワンポイント】にあるように、[すべてのアプリ]内では、半角の記号や数字、またアルファベットを入力することで、その文字に該当する項目にジャンプするので、[すべてのアプリ]でE キーを押すことでEから始まるアプリに移動するので、素早くExcelに移動し、起動することができます。 2−3 「検索ボックス」から起動する 「検索ボックス」に検索語を入力してアプリを起動できます。手順は以下の通りです。 ここでは「Word」を起動します。   @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示され「検索ボックス」にフォーカスがあたっています。 A "word"と入力します。「word」という文字列が含まれるアプリやファイルなどが一覧表示されます。 B Wordが選択されていることを確認して、Enterキーを押します。インストールされているアプリによってWordが選択されていない場合は、下方向 キーを押して[Word]に移動してEnter キーを押します。「Word」が起動します。 【ワンポイント】 検索語は必ずしも"word"でなくても、例えば"wo"だけでも検索結果が表示される場合があります。また、日本語での検索も可能です。 2−4 「タスク バー」にピン留めして「タスク バー」から起動する タスク バーは、通常デスクトップ画面の下部に横に置かれていて、そこに表示されているアイコンを選択するだけでアプリを素早く起動することができます。 タスク バーには、あらかじめアプリが登録されているほか、自分でアプリを登録することもできます。 (注) タスク バーにあらかじめ登録されているアプリの種類はPCにより異なります。また、タスク バーには、現在起動しているアプリも表示されています。   2−4−1 「タスク バー」にピン留めする タスク バーにピン留めする手順は以下の通りです。 ここでは「Excel」をピン留めして起動します。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示されます。 A Tabキーを押して「すべてのアプリ」または「よく使うアプリ」に移動してから下方向 キーを押して[Excel]に移動します。 B アプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押して「コンテキスト メニュー」を表示させます。 C 下方向 キーで [タスク バーにピン留めする]に移動してEnter キーを押します。タスク バーに「Excel」がピン留めされます。 【ワンポイント】 ピン留めをするとタスクバーにあるアプリの最後に配置されますが、場所は変えることができます。 【ワンポイント】 ピン留めをはずすときは、タスクバーの中でピン留めされているアプリを選択した状態でアプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押すと、ピン留めをはずすメニューがあります。 2−4−2 タスク バーからのアプリの起動 タスク バーからのアプリの起動方法は2つあります。 * タスク バーに移動して起動する * ショートカット キーで起動する 2−4−2−1 タスク バーに移動して起動する タスク バーに移動してアプリを起動する手順は以下の通りです。 @ デスクトップ画面が表示されている状態でTab キーを何度か押すか、Windows ロゴ + T キーを押します。タスク バーに移動します。 A 左右方向 キーを押して目的のアプリに移動してEnter キーを押します。アプリが起動します。 B 目的のアプリを選択した状態でアプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押すと、そのアプリで最近開いたファイル名が表示されるので、上下方向 キーで目的のファイル名に移動することで、アプリだけでなくファイルを直接開くことができます。 【ワンポイント】 Windows ロゴ + T キーを押し続けても、タスクバーに表示されているアプリの間を移動することができます。 2−4−2−2 ショートカット キーで起動する  タスク バーにピン留めされているアプリをショートカット キーで起動する手順は以下の通りです。   @ Windows ロゴ + 1〜9 キーを押します。このショートカット キーは、スタートボタンや検索など、タスクバーに固定されているアイコンは対象外なので、それ以外のアイコンで、タスクバーの左から並んでいる順番の数字を押します。 2−5 「デスクトップ 画面」から起動する アプリを「デスクトップ 画面」から起動する場合、あらかじめショートカットをデスクトップに作成しておく必要があります。 2−5−1 デスクトップにショートカットを作成する デスクトップにショートカットを作成する手順は以下の通りです。 ここでは「Windowsツール」から「ワードパッド」を選択してデスクトップ 画面に表示させます。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示され、検索ボックスにフォーカスが移動します。 A 検索ボックスに「Windows」と入力します。 B 下方向 キーを押して[Windowsツール]のアプリに移動してEnter キーを押します。「Windows ツール」の一覧が表示されます。 C 下方向 キーを押して[ワードパッド]に移動します。Enter キーは押しません。 D アプリケーション キー(ない場合はShift + F10 キー)を押して「コンテキスト メニュー」を表示させます。 E 下方向 キーを押して [ショートカットの作成]に移動してEnter キーを押します。 F 「ここにショートカットを作成することはできません。デスクトップ上に作成しますか?」と読み上げられます。 G Enter キーを押します。デスクトップに「ワードパッド」のショートカットが作成されます。 2−5−2 「デスクトップ 画面」からのアプリの起動 デスクトップに作成されたショートカットからアプリを起動する手順は以下の通りです。 ここでは「ワードパッド」を起動します。 @ Windows ロゴ + D キーを押します。デスクトップ 画面が表示されます。 A 上下左右方向 キーを押して[ワードパッド]に移動してEnter キーを押します。「ワードパッド」が起動します。 3. シャットダウン Windows 11でPCをシャットダウンするにはいくつかの方法があります。 * スタート メニューからシャットダウンする * 「デスクトップ 画面」からシャットダウンする * 「シャットダウンまたはサインアウト」からシャットダウンする 3−1 スタート メニューからシャットダウンする スタート メニューからPCをシャットダウンする手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示されます。 A 下方向 キー、右方向キーを押して[電源]に移動してEnter キーを押します。「電源オプション」のメニューが表示されます。 B 上下方向 キーを押して[シャットダウン]に移動してEnter キーを押します。PCがシャットダウンします。 (注) 「電源オプション」のメニューには[スリープ]、[シャットダウン]、[再起動]の選択肢があります。 3−2 「デスクトップ 画面」からシャットダウンする 「デスクトップ 画面」からPCをシャットダウンする手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ + D キーを押します。「デスクトップ 画面」が表示されます。 A Alt + F4 キーを押します。「シャットダウン」のメニューが表示されます。 B [シャットダウン]が選択されていることを確認して、Enter キーを押します。PCがシャットダウンします。 (注) [シャットダウン]のメニューには[ユーザーの切り替え]、[サインアウト]、[スリープ]、[シャットダウン]、[再起動]の選択肢があります。 3−3 「シャットダウンまたはサインアウト」からシャットダウンする Windows ロゴ + X キーを押して表示される「コンテキスト メニュー」から「シャットダウンまたはサインアウト」を選択してシャットダウンする手順は以下の通りです。 @ Windowsロゴ + X キーを押します。「コンテキスト メニュー」が表示されます。 ここには、コンピューターを管理するためのメニューが用意されています。 A 上方向 キーを押して[シャットダウンまたはサインアウト]に移動してEnter キーを押します。「シャットダウンまたはサインアウト」のメニューが表示されます。 B 下方向 キーを押して[シャットダウン]に移動してEnter キーを押します。PCがシャットダウンします。 (注) ここには[サインアウト]、[スリープ]、[シャットダウン] 、[再起動]の選択肢があります。 4. エクスプローラー エクスプローラーは、ファイルやフォルダーなどを管理するためにWindowsに標準で装備されているアプリです。 ここでは、エクスプローラーの起動と終了、エクスプローラーの画面構成と操作、ファイルやフォルダーの表示の切り替えなどについて説明します。 4−1 エクスプローラーの起動 エクスプローラーの起動方法は3つあります。 * スタート メニューから起動する * タスク バーから起動する * ショートカット キーで起動する 4−1−1 スタート メニューから起動する スタート メニューからエクスプローラーを起動する手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示されます。 A 検索ウインドウに「explorer」と入力してEnterを押します B 「エクスプローラー」が起動します 4−1−2 タスク バーから起動する タスク バーからエクスプローラーを起動する手順は以下の通りです。 @ デスクトップ画面が表示されている状態でTab キーを何度か押すか、Windows ロゴ + T キーを押します。タスク バーに移動します。 A Tab キーを何度か押して[エクスプローラー]に移動してEnter キーを押します。「エクスプローラー」が起動します。 (注) 「エクスプローラー」が、タスク バーにあらかじめ置かれている場合はTab キーで移動して選択できますが、自分でピン留めした場合は、左右方向 キーで移動して選択します。 4−1−3 ショートカット キーで起動する ショートカット キーでエクスプローラーを起動する手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ + E キーを押します。「エクスプローラー」が起動します。 4−2 エクスプローラーの画面構成と操作 Windows 11 のエクスプローラーの画面構成は以下の通りです。 * 上部に「アプリバー」があります。 * その下は左右二つに分かれていて、左側に「ナビゲーション ウィンドウ」、右側に「詳細ウィンドウ」があります。 * 「ナビゲーション ウィンドウ」は、PC内のすべての場所を階層構造で表示(ツリー表示)しています。 * 「詳細ウィンドウ」には「ナビゲーション ウィンドウ」で選択しているフォルダーやファイルが表示されています。 * 画面の一番下には「ステータス バー」があり、ここには、選択しているファイル数や合計サイズなどの情報が表示されています。 エクスプローラーの中は、Tab キーを押すごとに、選択されているフォルダーによっても変化しますが、基本的に以下の場所を巡回します。 * ツリー表示されたフォルダーの一覧 * 詳細ウィンドウのフォルダーとファイルの一覧 * 項目ビュー (名前や更新日時、ファイルの種類で並び替えができる) * 表示モードの切り替えボタン (詳細の表示またはアイコンでの表示の切り替え) * 直前に表示していた画面に戻るボタン * 最近表示した場所の一覧を表示するボタン * 一つ上の階層への移動ボタン * アドレスバー * 検索ボックス フォルダーやファイルを開くときは、フォルダーやファイルを選択している状態でEnter キーを押します。 4−3 ファイルやフォルダーの表示方法の変更 Windows 11のエクスプローラーの初期状態ではファイルやフォルダーの表示方法を「詳細」にすることで、上下方向 キーだけで、すべてのファイルやフォルダーが選択できます。また、ファイルに拡張子を表示することで、そのファイルがどんな種類(Wordファイルやテキストファイルなど)のファイルかを知ることができます。 4−3−1 上部にあるアプリバーの「表示」から表示方法を変更する 上部にあるアプリバーの「表示」から変更する手順は以下の通りです。 @ Alt キーを押してアプリバーに移動します。 A 右方向 キーを押して[表示]タブに移動して(ナレーターでは「表示 アプリバー ボタン たたまれています」と読み上げます)、Enter キーを押します。[表示]に含まれるコマンドが表示されます。 (注) アプリバーに表示されるボタンは、選択されているフォルダーやファイルによって異なります。 B 下方向 キーを何度か押して[詳細]に移動してEnter キーを押します。指定したフォルダー内のすべてのフォルダーやファイルの表示が「詳細」になります。 4−3−2 アプリバーの「表示」から拡張子を表示する 拡張子を表示する手順は以下の通りです。 @ Alt キーを押してアプリバーに移動します。 A 右方向 キーを押して[表示]タブに移動してEnter キーを押します。[表示]に含まれるコマンドが表示されます。 B 下方向キーを何度か押して[表示]に移動し、Enter キーか右方向 キーを押します。 C 下方向キーを何度か押して[ファイル名拡張子]のチェック ボックスに移動し、Space キーを押してチェックをつけます。ファイルの拡張子が表示されます。 4−4 「最近使ったファイル」「よく使うフォルダー」の表示・非表示 Windows 11のエクスプローラーを起動すると、初期状態では、最近使ったファイルやフォルダーなどが最初に表示される設定になっています。これを非表示にすると「ダウンロード」や「ドキュメント」などのみが表示され、それらに素早くアクセスすることができます。非表示にする場合、手順は以下の通りです。 @ 「エクスプローラー」を起動します。 A Alt キーを押してアプリバーに移動します。 B 右方向キーを何度か押して[もっと見る]タブを選択し、Enter キーを押します。 C 下方向 キーを押して[オプション]に移動してEnter キーを押します。「フォルダー オプション」のダイアログ ボックスが表示されます。 D Tab キーを何度か押すと「最近使ったファイルをクィック アクセスに表示する」「よく使うフォルダーをクィック アクセスに表示する」というメニューがありますので、選択した状態でSpace キーを押してチェックをはずします。 E Tab キーを押して[OK]ボタンに移動してEnter キーを押します。 5. インターネットブラウザー Windows 11の標準のインターネットブラウザーは「Microsoft Edge」(エッジ)です。 5−1 Microsoft Edgeの特徴と操作方法 5−1−1 Microsoft Edgeの特徴 Edgeの特徴は以下の通りです。 * 高速なページの表示。 * 追跡防止機能や閲覧履歴や検索結果の制御、フィッシング詐欺対策機能などを備えたSmartScreenフィルターなど、プライバシーとセキュリティの強化。 * スクリーンリーダーを起動していなくても、ページの内容を読み上げるEdge単体での音声読み上げ機能。 * 対応しているページでは、読みたい行以外を隠して集中して読めるようにしたり、ページをシンプルに表示したり、文字間やバックの色を簡単に変更することができる「イマーシブリーダー」機能。 * メモをつけてWebページをまとめておける新しい「コレクション」機能。 * Edgeに対応した拡張機能が追加可能。 5−1−2 Microsoft Edgeの操作方法 Microsoft Edgeの操作方法は以下の通りです。 @ スタート メニューの「すべてのアプリ」や「検索ボックス」、またはタスク バーから起動します。 A 通常メニュー バーが表示されていませんが、ショートカット キー(Alt + F キー)で設定などを開くとメニューが縦に並んでいるので、そこから上下方向 キーで各機能を起動したり、設定が行えるのと、様々なショートカット キーが用意されています。 B Windowsのナレーターと別に、Edgeにも音声読み上げ機能があります。音声読み上げ機能をオンにするにはショートカット キー(Ctrl + Shift + U キー)で行います。 C ページの拡大縮小はショートカット キー(Ctrl + +/−(プラスまたはマイナス キー)で行います。 D ページ内の検索はショートカット キー(Ctrl + F キー)で行います。 E 現在のページをお気に入りに追加するのはショートカット キー(Ctrl + D)で行います。 F 終了はショートカット キー(Alt + F4 キー)で行います。 6. PCを設定する Windows 11の「設定」では様々な設定を行うことができます。例えば、メールやWeb ブラウザーで使用する既定のアプリを選択するのも「設定」で行います。 6−1 「設定」の表示 「設定」の起動方法には以下の2つがあります。 * スタート メニューから表示する * ショートカット キーで表示する 6−1−1 スタート メニューから表示する スタート メニューから設定を表示する手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ キーを押します。スタート メニューが表示されます。 A Tab キーを押して[ピン留め済み]に移動してから何度か右方向 キーを押して[設定]に移動してEnter キーを押します。「設定」のウィンドウが表示されます。 6−1−2 ショートカット キーで表示する ショートカット キーで設定を表示する手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ + I キーを押します。「設定」のウィンドウが表示されます。 6−2 「設定」の画面構成と操作 「設定」は、「システム」「デバイス」「アプリ」など11ほどの大きな項目があり、その中に、それぞれ設定の項目があります。 「設定」内の操作方法は以下の通りです。   * 「設定」ウィンドウを開くと、「設定」の中の検索ボックスが選択されていますので、そこで設定したい項目を入力して、表示される検索結果を確認して、Enter キーを押すことで設定項目にジャンプすることができます。 * 検索ボックスが選択されている状態でTab キーを押すと大きな項目に移動します。大きな項目の中は、上下方向 キーで移動します。目的の項目が選択されたら、Enter キーを押して大きな項目の設定画面を開きます。 * 大きな項目の設定画面の中は、環境や「設定」ウィンドウの大きさによって異なります。ウィンドウを最大化している場合は、Tabキーを押すごとに以下の場所を巡回します。ウィンドウの大きさが小さくすべての項目が表示されていないと、動きが異なりますので、ご注意ください。 * 検索ボックス * 大きな項目の中の各設定項目 * 各設定項目の中の設定 * 関連設定 * ヘルプ * フィードバックの送信 * 「設定」のホームボタン (押すことで「設定」を表示した状態に戻ります) * 大きな項目の中の各設定項目は、通常複数の項目がありますので、上下方向 キーで移動します。 * 例えば、メールなど既定のアプリを変更したい場合の操作は以下の通りです。 @ 「設定」を開きます。 A Tab キーを押して大きな設定項目に移動します。 B 上下方向 キーで、「アプリ」に移動してEnter キーを押します。「アプリ」の設定画面が開きます。 C Tab キーを二回押して、各設定項目に移動します。ここでは[アプリと機能]に移動しました。 D 下方向 キーを一回押して「既定のアプリ」に移動します。 E Enterキーを一回押して、「既定のアプリ」の設定を行う場所に移動します。ここでアプリを選択するなどの設定を行います。 * 「設定」ウィンドウを閉じるには、Alt + F4 キーを押します。   7. アクセシビリティ Windows 11ではPCを使いやすくするためのさまざまなアクセシビリティ機能が用意されています。ここでは視覚に障碍のある方に関連するものをご紹介します。 7−1 アクセシビリティ アクセシビリティ機能は、「設定」の中の大きな項目「アクセシビリティ」から設定できます。 「アクセシビリティ」の表示方法は2つあります。 * 「設定」ウィンドウから表示する * ショートカット キーで表示する 7−1−1 「設定」ウィンドウから表示する 「設定」ウィンドウから「アクセシビリティ」を表示する手順は以下の通りです。 なお「設定」ウィンドウは、ショートカット キーで表示する手順で説明します。 @ Windows ロゴ + I キーを押します。「設定」ウィンドウが表示されます。 A Tab キーを押してから下方向 キーを押して[アクセシビリティ]に移動してEnter キーを押します。「アクセシビリティ」の設定画面が表示されます。 7−1−2 ショートカット キーで表示する ショートカット キーで「アクセシビリティ」を表示する手順は以下の通りです。 @ Windows ロゴ + U キーを押します。「アクセシビリティ」の設定画面が表示されます。 7−2 ナレーター ナレーターはWindowsに標準で搭載されている画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)です。 7−2−1 ナレーターの特徴 ナレーターの特徴は以下の通りです。 * 豊富なショートカット キーが用意されています。 * 素早くページ内の移動などができる「スキャン モード」を搭載しています。Webページの閲覧時などに便利です。 * 文字単位、単語単位、文単位、ページ単位など、文章を読み上げる方法を簡単に設定できます。 * テキストのみ、フォントの種類、見出しレベルなど、読み上げのレベルを簡単に設定できます。 * キーボードに割り当てられているコマンドを、キーボードを押すことで学習することができます。(入力の学習) * 複数の音声エンジンが搭載されています。別途音声エンジンを追加して使うことも可能です。 * 修飾キーであるナレーター キーを複数の候補から選ぶことができます。 * タッチ操作でも使うことができます。 * 操作をしながらナレーターについて学べる「クイックスタート」とWebページ上の詳細な「ナレーターガイド」が用意されています。 * 点字ディスプレイに対応していますが、日本語の点字は対応していません。 7−2−2 ナレーターの設定 ナレーターの各設定は、「設定」の中の「アクセシビリティ」の「ナレーター」から設定することができます。 ナレーターを起動したときに表示される「ナレーター ホーム」からもナレーターの設定画面にジャンプすることができます。 7−2−3 ナレーター キー 「ナレーター キー」は、ナレーターを使用する際に、ほかのキーと組み合わせて使用することで、さまざまなコマンドを実行させることができます。 ナレーター キーは、日本語106キーボードでは初期状態で無変換 キーと Insert キーが有効になっており、これは、ナレーターの設定で変更することができます。 7−2−4 ナレーターのショートカット キー ナレーターで使用できる基本的なショートカット キーは以下の通りです。 目的 ショートカット キー ナレーターの起動/終了 Windows ロゴ + Ctrl + Enter キー 読み上げを停止 Ctrl キー 読み上げ速度を上げる ナレーター + +(プラス) キー 読み上げ速度を下げる ナレーター + -(マイナス) キー 音量を上げる ナレーター + Ctrl + +(プラス) キー または、ナレーター + Ctrl + テンキー+(プラス) キー 音量を下げる ナレーター + Ctrl + -(マイナス) キー または、ナレーター + Ctrl + テンキー-(マイナス) キー スキャンモードのオンオフ ナレーター + Space キー 入力の学習をオンオフ ナレーター + 1 キー(数字キー) コマンド一覧の表示 ナレーター + F1 キー その他のショートカット キーについては、以下を参照してください。 https://support.office.com/ja-jp/article/ナレーターの新しい標準キーボード-レイアウトへようこそ-d4c1140d-b937-4bdb-bab9-ab6df85ecafe ナレーターの詳細なガイドは、以下を参照してください。https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E3%81%AA%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-e4397a0d-ef4f-b386-d8ae-c172f109bdb1#WindowsVersion=Windows_11 7−3 拡大鏡 「拡大鏡」はWindowsに標準で搭載されている画面拡大機能で、画面全体を拡大するほか、拡大した画面を固定しておくことができる[固定モード]、虫眼鏡のように一部分を拡大する[レンズ]といった拡大表示方法があります。選択されている項目や、マウスでポイントした場所を読み上げることもできます。 拡大鏡で使用できる主なショートカット キーは以下の通りです。 目的 ショートカット キー 拡大鏡を起動 Windows ロゴ + +(プラス) キー 拡大鏡の終了 Windows ロゴ + Esc キー アクティブセルと同じ行の左端列に移動 Home キー 拡大鏡の使用時に、全画面表示モードでプレビューする Ctrl + Alt + Space キー 拡大鏡で[固定]に切り替える Ctrl + Alt + D キー 拡大鏡で[全画面表示]に切り替える Ctrl + Alt + F キー 拡大鏡で色を反転する Ctrl + Alt + I キー 拡大鏡で[レンズ]に切り替える Ctrl + Alt + L キー 拡大鏡でレンズのサイズを変更する Ctrl + Alt + R キーを押してからマウスでサイズを変更 拡大鏡で方向 キーの方向に表示を移動する Ctrl + Alt + 方向 キー 読み上げの開始、一時停止、再開 修飾キー + Enter キー (注) 修飾キーはCtrl + などから選ぶことができます 読み上げの停止 任意のキー マウス ポインターから読む 修飾キー + マウスの左クリック 前の文を読む 修飾キー + H キー 次の文を読む 修飾キー + K キー (注) 拡大鏡を起動後、Windows ロゴ + +(プラス) キーを押すごとに倍率がアップし、Windows ロゴ + -(マイナス) キーを押すごとに倍率がダウンします。 7−4 ディスプレイ、テキスト カーソル、マウス ポインター ディスプレイの設定で画面全体を見やすくしたり、文字だけを大きくしたりすることができます。 カーソルを太くしたり色を変えて見やすくしたり、マウスポインタの大きさや色を変えることもできます。   7−5 コントラスト テーマ 画面の色をカスタマイズすることができます。用意されているテーマから選ぶことに加えて、背景・テキスト・選択されたテキストなど細かく見やすい色に変更して、変更した内容を保存することができます。   7−6 カラー フィルター 画面にカラー フィルターを適用して、見やすくすることができます。色覚特性のある方が色を見分けやすくするフィルターもあります。   8. Windows 11のショートカット キー 以下に、Windows 11で使用できる主なショートカット キーをご紹介します。 目的 ショートカット キー スタート メニューを表示/非表示 Windows ロゴ キー または Ctrl + Esc キー Windows ヘルプとサポートを開く Windows ロゴ + F1 キー クイック設定を開く Windows ロゴ + A キー 通知領域に移動 Windows ロゴ + B キー すべての通知領域の項目を表示 通知領域に移動後、Space キー 通知センターを開く Windows ロゴ + N キー デスクトップを表示 Windows ロゴ + D キー エクスプローラーの起動 Windows ロゴ + E キー 設定を開く Windows ロゴ + I キー 検索を開く Windows ロゴ + Q キー または S キー 「ファイル名を指定して実行」ダイアログ ボックスを開く Windows ロゴ + R キー タスク バーに移動 Windows ロゴ + T キー (注) 上記の操作を続けると、タスク バーにピン留めしたアプリと、開いているウィンドウを巡回します。 タスク バーにピン留めしたアプリと、開いているウィンドウを巡回 タスク バーに移動後、左右方向 キー アクセシビリティを表示 Windows ロゴ + U キー コンテキスト メニューを表示 Windows ロゴ + X キー タスク バーに登録されたアプリを実行 Windows ロゴ + 数字 キー (注) 数字は1〜9まで指定できます。 表示中のアプリケーション画面を最大化 Windows + 上方向 キー 表示中のアプリケーション画面を一段階縮小 Windows + 下方向 キー (注) 上記の操作は、標準画面の場合は、1回で最小化されます。最大化状態では、1回で標準画面、2回で最小化されます。 タスクビューを表示 (アプリ切り替え) Windows ロゴ + Tab キー 以上 20