目指せ副収入、はじめてみようアフィリエイト

最近、副業の一つとしてよく耳にするようになった「アフィリエイト」という言葉。いったいどのようにして収益をあげることができるのでしょうか。その基本的な仕組みを整理したいと思います。

「アフィリエイト」とは、成果報酬型の広告のこと。インターネットを活用し、自社商品やサービスを拡販するマーケティング手法のひとつです。自社製品やサービスを拡販したい企業＝広告主が成果報酬型広告を配信するアフィリエイト・サービス・プロバイダ (以下、ASP) に広告の出稿を依頼。そしてメディア運営者＝アフィリエイターが ASP を介し、自身が運営する Web サイトやブログ、SNS にアフィリエイト広告を掲載します。サイトを訪れたユーザーがアフィリエイト広告を経由し、商品やサービスを購入すると、メディア運営者に報酬が発生する仕組みです。

アフィリエイトが優れているのは、上記で説明した関係者全員にメリットがある点です。そのため、“健全な広告手法” のひとつとして注目を集めているのです。広告主は、自社の商品やサービスが複数のメディアで掲載され、拡販につながると同時に、成果報酬型の広告なので、広告費の抑制にもつながります。そしてユーザーは商品やサービスを知る機会が増え、よりよいショッピング体験ができます。広告主とユーザーがこのアフィリエイトという仕組みに価値を感じて活用する機会が増えれば、それに伴って ASP とアフィリエイターは、収益をあげることができ、四者それぞれにメリットが生じます。

また、アフィリエイトは成果報酬型であるため、あまり予算が潤沢ではない企業も気軽に取り組むことができる広告手法ですが、個人が副業として取り組みやすいビジネス モデルともいえます。まず、専門知識が少なくても、インターネット環境とパソコンがあれば、初期費用の負担も少なく、メディアを開設できるので、すぐにはじめることができます。また、作業時間の制約を受けない点も魅力です。自分の好きな時間に記事や動画を作成し、更新できるので、会社に勤務しながらであったり、子育ての合間にも時間を作って対応ができます。

アフィリエイトの流れと報酬が発生するタイミングについて説明いたします。まずは広告主が ASP に広告を出稿します。アフィリエイターは、自身が登録している ASP の中から自身のメディアで広告を出したい商品を選択し掲載を開始すれば、商品の PR をスタートすることができます。アフィリエイターが広告を掲載したメディアを経由して、ユーザーが商品を購入。成果報酬型のアフィリエイトの場合は、この段階で報酬が発生します。アフィリエイターのメディアに掲載された URL やバナーから遷移し、商品を購入したユーザーの情報をもとに、ASP が報酬額を集計。広告主が承認すれば、支払い額が確定されます。その後、ASP が広告主から報酬を受け取り、アフィリエイターへ支払うという流れになります。

アフィリエイト広告とひとことで言っても、様々な種類のものがあります。ここでは報酬スタイル別、メディア別といった切り口で分類。アフィリエイトの全体像を説明します。

広告主が求めている目的＝報酬を支払う基準によって分類される考え方があります。一般的には「成果報酬型」「インプレッション型」「固定報酬型」「クリック型」の 4 タイプに分類。「成果報酬型」はもっともポピュラーなもので、前章で説明したように、アフィリエイターが運営するメディアを閲覧した人がアフィリエイト広告を経由して商品やサービスを購入した場合に、その購入件数に応じた報酬が発生するものです。アフィリエイトの初心者は、まず成果報酬型から取り組むケースが多いようです。

「インプレッション型」は、メディアに広告が表示された回数に応じて報酬が支払われるというもの。他に比べてハードルは低いのですが、一般的には単価が低く設定され、1000 回表示されて、1 円～ 2 円程度というケースがほとんどのようです。また、広告主がアフィリエイターに固定報酬を支払い、一定期間広告を掲載してもらうという「固定報酬型」は、主に 100 万 PV 以上の大手メディアで運用されており、個人メディアで掲載される例はほとんどありません。

「クリック型」とは、バナーやテキスト リンクなど、商品やサービスなどのページへのリンクをユーザーがクリックされると報酬が支払われる仕組みです。こちらも「インプレッション型」同様、ハードルが低い点が魅力ですが、クリック 1 回あたりの単価が安く設定されています。

アフィリエイトを展開できる媒体＝メディアの種類によって分類が可能です。代表的なものを 4 つ紹介します。もっとも一般的なのはブログです。特定のジャンルを取り扱う特化型ブログと、ジャンルを限定しない雑記型ブログがあります。プラットフォーマーが提供するブログ サービスを利用するケースと、WordPress を活用して自分でイチから構築するケースがあります。後者の場合、レンタル サーバーや独自ドメインの契約が必要になります。

また SNS も活用されています。もっともポピュラーなのが Twitter です。アフィリエイト リンク付きのツイートを投稿したり、ブログ記事に誘導するケースもあります。フォロワーの数が多ければ安定した収益を得ることは可能ですし、いわゆる“バズる”ことで爆発的に拡散し、チャンスが生まれることもあります。Instagram は投稿にリンクを掲載できないので、あまり活用はされていません。また、Facebook はコミュニティ色が強くフォロワーの規模が小さくなりがちで活用されません。

Twitter 同様、アフィリエイトに活用されているのが YouTube です。動画ページの詳細欄にアフィリエイト リンクを掲載することが可能です。動画で説明したほうが商品の魅力を伝えやすく、いわゆる“人気 Youtuber”になれば、チャンスが広がります。また、根強い人気なのがメルマガです。やはり利用者が多く登録の敷居も低いのでしょう。ユーザーに直接、情報を届けられるという点でも効果が出やすいのかもしれません。

アフィリエイト広告の仕組みの中で中核をなす ASP の役割や選び方について解説します。

ASP とは「Application Service Provider ＝ アフィリエイト・サービス・プロバイダ」の略で、一言で言えばアフィリエイターと広告主の仲介役です。ASP は、広告主の商品やサービスの広告を取りまとめて、アフィリエイターはその中から自分のメディアに掲載したいものを選びます。まさに ASP は広告主とアフィリエイターの双方にとって便利な存在なのです。ASP がなければ、広告主は自分でアフィリエイターを探さなければなりません。またアフィリエイターも、様々な広告主の中から最適な相手を探したり、契約を結んだりする必要が生じて厄介です。

アフィリエイトの中核をなす ASP にも様々な会社やサービスがあります。特定の商品ジャンルに特化したものや、幅広い商品群を用意するもの、あるいは大手の広告主とつきあいがあるところとそうでないところもあります。単に広告を提供するだけの ASP や、アフィリエイターへのサポートが充実しているところもあります。アフィリエイト初心者にとって重要なのは信頼できる ASP かどうかです。運営母体がしっかりしている、どのような広告主と取引をしているかなど、サポートが充実しているかなど、契約前にしっかりチェックすることをお勧めします。

アフィリエイト広告で紹介できる商品、サービスは様々ありますが、中でも初心者が入りやすいのが物販アフィリエイトです。本章では物販アフィリエイトの魅力を説明します。

物販アフィリエイトとは、広告主が売りたい商品を紹介する手法です。紹介するものは食品、電化製品、化粧品などのカタチのあるもので、扱っているものがわかりやすく、ユーザーも購入がしやすいため、成果があげられやすく、着手しやすいアフィリエイトとして注目されています。

まず、商品の種類が豊富であるという特徴があります。そのため、自身のメディアで紹介するうえで、興味が持てる商品の紹介記事を書くことができます。商品の魅力をユーザー目線のレビュー的に表現しやすく、読者の共感が生みやすく、初心者でも成果につなげやすくなります。ASP によっては紹介できる商品や製品が違うので、事前にどのような商品があるのかを確認してから ASP と契約することをお勧めします。

副業に最適なアフィリエイトを始めるために必要なものを解説します。

アフィリエイトを始めるために、パソコンは必要です。もちろん、既にパソコンを持っているのであれば、アフィリエイト専用パソコンはないので、改めて購入する必要はありません。基本的には、メディアを作って記事をアップする程度の作業となるので、ハイスペックな性能は求められません。

こちらも改めて説明するまでもありませんが、アフィリエイトはインターネットを介した広告ビジネス モデルなので、当然、インターネット回線の契約は必要です。それに伴い、メールアドレスも必須。これは ASP や後述するレンタルサーバーの契約に必要となります。携帯電話のメール アドレスではなく、プロバイダと契約した際に付与されるアドレス、もしくは大手検索エンジンが提供するフリー メール アドレスを活用することも可能です。

アフィリエイト広告を掲載するメディアを用意する必要があることは、前章までに何度も説明しました。メインとなるブログであれば、無料ブログを開設するという手段もありますが、お勧めしたいのが WordPress の活用です。WordPress は初心者でも、独自のブログサイトを立ち上げることができるシステムです。自由にカスタマイズやデザイン変更ができるし、検索結果で上位表示を取りやすいという特徴があるため、読者の信頼感を得ることができます。すなわちアフィリエイトを実施するメリットは、無料ブログより WordPress の方が圧倒的に大きくなります。

WordPress を活用するためには、独自ドメインとレンタル サーバーの契約が必要です。独自ドメインとは URL の中心部分で、もっていれば他のサイトと差別化できます。これによって、独立したメディアを持って自由に商品を紹介する体制が整います。レンタル サーバーにも様々なサービスがありますが月額 500 円～ 1,000 円程度で利用できるものもあるので、いくつか比較検討して、初心者でもわかりやすいサポートが充実している会社と契約することをお勧めします。

副業初心者でもはじめやすいアフィリエイトですが、はじめるからにはしっかり利益を出したいものです。本章では、稼ぐための秘訣について解説を進めます。

アフィリエイトの仕組みはいたってシンプルです。自身が運営するメディアにアクセスしたユーザー、広告を通じて商品を買ったりサービスを契約してはじめて報酬が生まれます。すなわち、より多くの読者をメディアに呼び込んで、さらに購買意欲をそそる記事を読んで、アクションを起こしてもらうより他はありません。そのためには、読者が興味を持つ、充実した読み物コンテンツを作る必要があります。

何事もそうですが、どんなに魅力的なコンテンツを用意しても、ゼロから読者を集めるのは難しいことで、すぐに成果がでるものではありません。さらに読者が集まってきたとしても、それが必ずしも収益につながるわけではないので、コツコツと良質な記事コンテンツを作り続ける必要があります。しかし、一度作った記事コンテンツは、アフィリエイトを展開するうえでも重要な資産になります。その記事は長い時間をかけて徐々に読者を増やしたり、成果につながる可能性を秘めています。何度もブラッシュアップして、魅力的な記事へと進化させることが重要です。

また、商品の魅力をしっかり伝えるブログ コンテンツと、読者を集めてくる仕掛けを別に考えて、併せて実施するのも良いでしょう。読者を集めるには Twitter や LINE など SNS による拡散も有効です。Twitter や LINE は、少ない文字数で続けられて、さらに拡散の可能性も高いので、SNS とブログの並行運用もトライすべきです。いずれにせよ、SNS やブログ サイトに注目を集める正解はすぐに導き出せるものではありません。できるだけ頻繁にコンテンツを更新し、人目を引くタイトルをつけるなど、トライ アンド エラーを繰り返しながら最適な方法を見つけていくしかないのです。

コンテンツ制作で工夫すべきは、常にアフィリエイト広告に合わせた内容であるかどうかです。記事を読んで商品購買意欲を刺激するということを意識して、その商品の特徴や買いたくなるポイントを解説。しかし単なる紹介文では伝わらないので、実際に使ってみての感想や文字を読むだけではわからない魅力をしっかり盛り込んでいくと良いでしょう。商品やサービスのスペックはもちろん大切ですが、本当に必要なのは読者が知りたい情報です。それは商品やサービスによって違いますが、使ったらこんないいことがあった、こんな利用法で楽しんでいるなど具体的な内容を伝えると良いでしょう。そのためには、自分が愛着の持てる商材を扱っている ASP との出会いは重要です。ASP によって取り扱う商材の種類や量、報酬の単価などが違うため、登録前にしっかり検討する必要があります。

アフィリエイトの成果をあげるのは、商材選びは重要です。もちろん、アフィリエイター自身の思い入れが強い商品を選んだ方が、魅力的な文章で読者に訴えかけられるとは思いますが、あまりにもマニアックな商材ではそもそもメディアに読者が集まりません。なので、売れやすい商品の条件として検索上位ページに掲載されている商材を扱ったほうが初心者にとっては入りやすいかもしれません。また知名度が高かったり、テレビ CM や広告で見かけるサービス、大企業が販売していたり、著名人が使っている商品も売れやすい傾向があります。

アフィリエイトをはじめるためには、ASP というパートナー選びが重要だということがわかりました。本章ではマイクロソフトが提供するサービスについてお知らせいたします。

特に初心者にとっては、信頼のできる ASP 選びが重要です。そういった意味で間違いなくお勧めできるのはマイクロソフト社が提供する「Microsoft 365 アフィリエイト プログラム」です。世界有数の企業であるマイクロソフト社と提携することで自身のメディアの信頼性も高まり、収益を増やすことができます。参加は無料で、最低売上額の要件はありませんが、掲出するメディアがマイクロソフト社の品質およびコンテンツ基準を満たしているかどうかの審査が必要となります。さらに広告が掲載されたメディアを定期的にレビュー。常に品質とコンテンツが基準を満たしているかどうかの確認をします。

数あるアフィリエイト プログラムの中でも、信頼性の高い企業の商材が扱える「Microsoft 365 アフィリエイト プログラム」に注目が集まっています。「Microsoft 365 アフィリエイト プログラム」は、Microsoft 365 製品の販売が成立すると、かなりの手数料を得ることができるプログラムです。参加は無料ですが、気になるには報酬です。一般法人向け「Microsoft 365 アフィリエイト プログラム」では、条件を満たす新規顧客販売について 1 シート単位で報酬が支払われます。報酬の金額は、購入される製品によって異なりますが、例えばアフィリエイト経由で「Microsoft 365 Business Standard」が 10 シート購入された場合、その注文の紹介手数料は 150 ドルとなります。アフィリエイト経由で「Exchange Online」が 10 シート購入された場合は、その注文の紹介手数料は 125 ドルと、比較的高額な報酬になっています。この先も“稼ぎ続けることができる商材”のひとつとして、Microsoft365に注目してはいかがでしょうか。