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Microsoft Teams と Zoom を徹底比較! 無料版と有料版の違いも解説

2022 年 4 月 15 日

リモート ワークの常態化に伴い、仕事で Web 会議を行うことが増えています。移動時間や場所の制約から解放される Web 会議は便利である一方、多くの Web 会議のツールがある中で選択肢に迷う方もいるでしょう。

特に Microsoft Teams や Zoom は Web 会議の代表的なツールですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、Teams と Zoom を比較しつつ、各ツールの無料版と有料版の特徴などを紹介します。(2022 年 2 月時点)

スマートフォンに表示された Microsoft Teams と Zoom のアイコン

1. 社内総合コラボレーション ツールの Microsoft Teams、Web 会議特化型の Zoom

Microsoft Teams はマイクロソフト社が提供する社内コラボレーション ツールです。Web 会議に使われることも多いですが、Web 会議以外にもチャット ツールや予定表などと組み合わせて使うことができる社内ポータル的な役割を果たしてくれます。

Microsoft Teams という名前のとおり、チームで仕事を進めるために便利な機能が多く、チーム メンバーとチャットや通話をすることもできますし、Microsoft OneDrive と連携すれば共有したいファイルを一元管理することも可能です。また「送ったファイルがない」といったトラブルを防ぐこともできます。

一方 Zoom は、Web 会議特化型のツールです。Zoom アカウントを持つ主催者が会議用の URL を発行して参加者にアクセスしてもらうシンプルなしくみで、Web 会議ツールに不慣れな人でも使いやすい傾向があります。

ただし、チャットやファイル共有などは会議中にしか行うことができないため、会議開催中以外のコミュニケーションについては別のツールで行う必要があります。

Microsoft Teams と Zoom の共通点として、ゲストの場合、アカウント登録がなくても会議に参加できますが、会議の開催者になる場合はアカウント登録が必要です。また、無料版と有料版があり、いずれも無料版から気軽に試せる点は魅力といえるでしょう。

● Microsoft Teams 無料アカウント登録はこちらから

Microsoft Teams Web ページ

● Zoom 無料アカウント登録はこちらから

Zoom Web ページ

2. 無料版/有料版でどちらを使う?機能の違いを徹底比較

Microsoft Teams と Zoom には、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。
以下に無料版と有料版、それぞれ比較表をまとめてみました。

2-1. 無料版の比較表

まず、Microsoft Teams と Zoom の無料版の違いについて比較してみましょう。

会議中の機能としては、無料版では時間制限があるものの、チャット、ファイル送受信、画面共有、バーチャル背景などの基本的な機能はどちらも利用できます。加えて Microsoft Teams では、会議開催中以外でもチャットやファイル共有が使用可能で、無料版でもクラウド上のストレージを利用できる点は見逃せません。

無料版の比較
機能 Microsoft Teams Zoom
Web 会議の時間制限
60 分
2 名以内の場合 30 時間
3 名以上の場合 40 分
Web 会議の参加人数
最大 100 人
最大 100 人
チャット
可 (会議開催中以外も可能)
ファイルの送受信
可 (会議開催中以外も可能)
画面共有
バーチャル背景
録画
不可
ローカル PC への録画: 可
クラウドへの録画: 不可
ブレークアウト ルーム
会議開催者の場合: なし
ゲストの場合: あり
あり
アカウントを持っていない人の参加
ファイル ストレージ
チームで 10 GB
個人で 2 GB
なし

2-2. 有料版の比較表

次に Microsoft Teams と Zoom の有料版の機能について比較してみましょう。

有料版にはいくつか種類があり、無料版で使える機能はそのまま使うことが可能です。また、比較的お手頃なライセンスでも録画などの機能が付いているものが多くなっています。
ただし、ウェビナーを開催する場合などは上位ライセンスが必要です。

Microsoft Teams の有料版
機能 Remote Work Starter Plan Microsoft 365 Business Basic Microsoft 365 Business Standard
価格 (税別)
399 円/ユーザー/月 (年間契約の場合)
540 円/ユーザー/月 (年間契約の場合)
1,360 円/ユーザー/月 (年間契約の場合)
Web 会議の時間制限
30 時間
30 時間
30 時間
Web 会議の参加人数
最大 300 人
最大 300 人
最大 300 人
ブレークアウト ルーム
あり
あり
あり
録画
ファイル ストレージ
1 人 1 TB
1 人 1 TB
1 人 1 TB
サポート
クラウド ソリューション プロバイダーにて提供
電話/Web サポートをいつでも利用可能
電話/Web サポートをいつでも利用可能
ウェビナー
不可
不可
その他
-
Teams 以外に Web/モバイル版 Office ライセンスが付属
法人メール、デスクトップ版 Office ライセンスが付属
Zoom の有料版
機能 プロ ビジネス エンタープライズ
価格 (税別)
20,100 円/ライセンス/年 (9 ライセンスまで可能)
26,900 円/ライセンス/年 (10〜99 ライセンス要購入)
32,300 円/ライセンス/年 (50 ライセンス以上要購入)
Web 会議の時間制限
30 時間
30 時間
30 時間
Web 会議の参加人数
最大 100 人
最大 300 人
最大 500 人
ブレークアウト ルーム
あり
あり
あり
録画
可 (ライセンスごとに 1 GB 分のクラウド録画)
可 (ライセンスごとに 1 GB 分のクラウド録画)
可 (ローカルとクラウド無制限)
ファイル ストレージ
なし
なし
無制限
サポート
オンラインサポート
(有料オプションのサポートプラン別途あり)
オンラインサポート
(有料オプションのサポートプラン別途あり)
オンラインサポート
(有料オプションのサポートプラン別途あり)
ウェビナー
要ウェビナーライセンス別途契約
要ウェビナーライセンス別途契約
500 名まで可能
その他
-
SSO、言語通訳 など
SSO、言語通訳、事業レビュー など

Microsoft Teams の場合は上記に加え、マイクロソフト社のさまざまなライセンス体系に応じて使えるようになっている場合があります。そのため、他の製品や機能などの要件と照らし合わせて検討してみるとよいでしょう。

まずは無料で試してみましょう!

おすすめのガイドブック
Teams 無料トライアル 初期セットアップ方法
ノート PC で Microsoft Teams を操作する事物のイラスト

3. Microsoft Teams と Zoom どちらがおすすめ? 特徴から解説

Microsoft Teams も Zoom も Web 会議ツールとしては同じような機能を満たしているように見えます。ここではツール別の特徴を踏まえたうえで、どのようなケースにどちらのツールがおすすめなのか見ていきましょう。

3-1. 組織で管理、チームでコラボレーションして仕事をするための Microsoft Teams

Microsoft Teams は会議中以外のコラボレーションに優れています。プロジェクト チーム メンバーと会議以外でもチャットでやりとりをする、ファイルを共有する、スケジュールを管理するといったコミュニケーションを行う場合、すべて Teams 上で完結します。

また、Microsoft Office 連携にも優れているため、既に Office を導入している環境の場合は使い勝手が良いでしょう。特に Outlook でスケジュールを管理している場合は、予定を作成する際にボタン 1 つで会議 URL を発行できるので便利です。

Outlook の Teams 会議に参加ボタン

会議の文字起こしができる「トランスクリプション」の機能についても、Microsoft Teamsであれば日本語にも対応しています (Zoom は英語のみ対応可) ので、会議中にメモを起こすストレスからも解放されるでしょう。

ただし、Microsoft Teams アカウントを持っていない場合、Web 会議の主催ができない、会議中のチャットでファイル共有ができないなど機能が制限されるため注意が必要です。

まとめると、以下のような方は Microsoft Teams の利用が向いていると言えるでしょう。

  • 業務上、Outlook や Microsoft PowerPoint など、Office 製品を普段から使っている
  • 社内外のプロジェクト チームでの会議が活発
  • Web 会議以外のコミュニケーションも行いたい
  • Web 会議で共有されたファイルやチャットを会議後も見返したい、会議の内容を文字起こししたい
  • ファイル共有や管理を行いたい

3-2. Web 会議の機能のみ必要な場合は Zoom

Zoom は会議用の URL を発行して使うシンプルなしくみのツールです。Web 会議に限定した機能を持つため、Web 会議ツールに不慣れな人や、Zoom 自体のアカウントを持っていない人でも使いやすい傾向があると言えます。また、Microsoft Teams と比較すると通信量の消費を抑えられます。

Microsoft Teams にも類似の機能はありますが、Zoom のウェビナーは主催者が参加者と交流を図るためのインタラクティブな機能が充実しています。(プロまたはビジネスライセンスの場合ウェビナー ライセンスの別途契約が必要)
参加者は挙手や投票、チャットや質問ができます。主催者が作成したアンケートをウェビナー後に表示する機能もあるため、ウェビナーの評価や改善などもスムーズに行えます。主催者は入退室の記録や、参加者の情報を CMS に送信しマーケティングに役立てることも可能です。

ウェビナー関連の機能比較
機能 Microsoft Teams Zoom
ウェビナーの参加人数
最大 1,000 人
※ブロードキャストモードの場合、通常 10,000 人
最大 10,000 人
挙手
あり
あり
チャット
あり
あり
投票
あり
あり
質問
なし
あり
入退室の記録
あり
あり
アンケート
なし
あり
CMS 連携
なし
あり

ただし Zoom は会議の開催や会議中の機能に特化しているツールです。開催の手軽さも含め、プライベートな交流の場としては Teams よりも向いている側面がありますが、会議外でコミュニケーションをとりたい場合は不向きなこともあるでしょう。

以上から、次のような方は Zoom の利用が向いているといえます。

  • プライベートでの利用を考えている
  • 会議以外のコミュニケーション ツールは別の物を使っている
  • 不特定多数の人との会議が中心となる
  • 大規模なウェビナーの開催を考えている

3-3. どちらも使いたい場合には連携利用も可能

社内や取引先に Microsoft Teams ユーザーと Zoom ユーザーが混在している場合は、どちらかのツールに絞ることが困難です。そんなときは、2 つのツールを組み合わせて利用することもできます。

ただし、Zoom ではプロ プラン以上の有料プランを契約していることと、Microsoft Teams の管理者権限を持っていることが連携の際の条件となります。

1. まず、Zoom から連携できるアプリを探せるマーケット プレイスのサイトにアクセスします。このページは英語のみの提供となっています。Zoom のアカウントでサインインしておきます。

2. 検索窓に「Teams」と入力し、検索を実行します。Teams が検索結果に表示されますので、アイコンをクリックしてください。

Zoom Marketplace Web ページ

3.「Add」をクリックしてください。

Zoom の Marketplace に表示された Microsoft Teams アプリ

4. Teams を連携するための許可を求めるページが表示されますので、アクセスを許可するチェック ボタンにチェックを入れ、「Authorize」をクリックします。

Microsoft Teams アプリ 追加画面の Authorize ボタン

5. Microsoft Teams のアプリをダウンロードしていない場合はアプリをダウンロードし、既にインストールしている場合は「今すぐ起動」をクリックします。

Microsoft Teams 起動時の画面

6. Microsoft Teams を起動すると、Zoom を追加する画面が表示されるので、「追加」をクリックします。

Microsoft Teams の Zoom 追加画面

7. Microsoft Teams のメニューに「Zoom」が追加されます。
「Sign in」をクリックして Teams のアプリから Zoom にサインインすると、Zoom の会議を設定したり、参加したりすることができます。また、Teams から Zoom 会議のスケジュールを確認することも可能です。

Microsoft Teams に追加された Zoom

4. まとめ

Microsoft Teams と Zoom はどちらも Web 会議に使うことができるツールですが、その特徴には違いがあります。
たとえば、Office 製品との連携、予定表やチャット、ファイルの共有なども併せて行いたい場合は、Teams のほうがシームレスに活用できるため、お勧めといえるでしょう。一方、Web 会議だけに特化したい場合や、プライベートでの利用を考えている場合などは Zoom のほうが使いやすいと言えます。

前述のとおり、Microsoft Teams と Zoom は連携も可能です。自社の環境に合わせて適切に Web 会議ツールを使い分けていきましょう。

リモートワーク・ハイブリッドワークに適した環境設置のために

リモートワーク・テレワーク・在宅勤務環境を安全・快適に実現するためには、「セキュリティの確保」「Web 会議のためのデバイス選択」「グループワークのためのアプリケーション」など検討する課題も多く、またこれらを潤沢な資金で準備するのではなくコスト削減につなげることが大切です。

これらの達成のための Microsoft 365、Excel の使い方や、リモートワーク・ハイブリッドワーク環境を充実させるために以下の記事が参考になります。

まずは無料で試してみましょう! Teams 無料トライアル

ノート PC を操作する人物と Microsoft Teams 検索していることを表すイラスト

Teams 無料トライアル 初期セットアップ方法

Teams 無料トライアル (マイクロソフト Web サイト版) の初期セットアップ方法を、分かりやすくステップ バイ ステップで紹介しています。

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