PowerPoint を使用した、さまざまなアイデア スライドを用意しました。インタラクティブな教材、コミュニケーションや、学習、生活の困難を助けるツールとして PowerPoint を活用した例などをご覧いただけます。そのまま使用したり、加工して使用していただくことができます。
(スライドの使用条件は、PowerPoint スライドの使用条件に関してよくある質問 (FAQ) をご確認ください)
スライドとあわせて、どのようにスライドが作られているか紹介している「作成手順書」もご用意していますので、スライドを加工する際などに参考にしてください。PowerPoint 2016、PowerPoint 2013、PowerPoint 2010 をお使いの方は、PowerPoint 2007 の作成手順書を参照してください。
手軽なテクノロジ実現のためのプラットフォームとしての利用
足し算のスライド
自分が働きかけることでリアクションが返ってくることを楽しみながら学ぶことができる、答えによって異なる結果が表示される足し算のスライドを作成しました。
イラストはマイクロソフト Office Online のクリップアートを使用しています。
図形を組み合わせてふたが開いているボックスを作成している点、答えのスライドにも問題のスライドが薄く描かれている点などは、作成手順書を参考にしてください。
三択問題のスライド
野菜の名前を三つの候補の中から当てるスライドを作成しました。
微妙な言葉の違いを見つけて、楽しみながら学習できます。
回答の候補のボックスを整列させたり、同じスライドを複製する方法などは、作成手順書を参考にしてください。
このスライドは、YCC こども教育研究所 近藤 春洋先生が作成したものですが、そのまま使用したり加工して使用していただけます。
ぱらぱらマンガスライド
マウスのボタンのクリックや、外付けのスイッチを押すことなどにより、少しずつパーツの配置を変えたスライドがアニメーションのコマ送りの要領で動くようにしたぱらぱらマンガのスライドを作成しました。
人形の絵は円や四角形の図形を組み合わせて作成しています。
コミュニケーション支援としての利用
VOCA スライド
シンボルをクリックすると、そのシンボルに対応する音声を発話する VOCA (Voice Output Communication Aids) を PowerPoint で作成しました。
シンボルはマイクロソフト Office Online のクリップアートと写真を使用しています。
クリップアート以外にも、自分で描いたイラスト、撮影した写真、市販されたり無償で公開されているシンボルを使ってみてもいいでしょう。
マウスを使わない VOCA スライド、手順書を追加しました。
上記の VOCA スライドは、マウスで目的のイラストをクリックして音声をだすスライドでしたが、マウスの利用が難しく、スイッチなどからひとつの信号を出すことで利用する VOCA スライド、ふたつの信号をだせる場合の VOCA スライドの、サンプル、スライド作成手順書を作成しました。
はい/いいえ スライド
スイッチなどからひとつの信号を出せる場合の利用を想定しています。「はい」「いいえ」が自動的に切り替わるため (切り替わる時間の調整はできます)、「はい」が赤く表示されているときにスイッチなどを押すと「はい」と発声されます。
(「はい」と書かれた部分をクリックする必要はありません)
このスライドはひとつの信号を出す場合を想定していますが、下記の「2 スイッチ」スライドのように、自動的にスライドが切り替わらないようにすることで、ふたつの信号を出せる場合に、好きなタイミングで発声させることもできます。
2 スイッチ スライド
スイッチなどからふたつの信号が出せる場合の利用を想定しています。ひとつ目の信号で目的のイラストまで移動し (スライドを送り)、ふたつ目の信号で目的の発声をさせます。
ここでは、ひとつ目の信号を[Enter]キーや[Space]キー、[→]キーの代わりをさせ、二つ目の信号をマウスのクリックの代わりをさせることで、ふたつの信号を使って VOCA スライドを操作できるようにしています。
このスライドはふたつの信号を出せる場合を想定していますが、上記の「はい/いいえ」スライドのように自動的にスライドが切り替わるようにすることで、ひとつの信号のみを出す場合でも使用することができます。
Windows での録音、編集方法の手順書を追加しました。
必要に応じてご活用ください。
- 「「サウンドレコーダー」音声録音手順書 (Windows XP)」 (Word ファイル) をダウンロード
- 「「サウンドレコーダー」音声録音手順書 (Windows Vista)」 (Word ファイル) をダウンロード
- 「Windows ムービーメーカーを使っての音声トリミング手順書」 (Word ファイル) をダウンロード
その他、コミュニケーション支援としては、「フェイス スケール (シンボル化された表情のイラストを段階的に並べたもの) を指さすなどして、自分や相手の気持ちを把握するための助けになるスライド」を作成し、パソコン上やプリントアウトして利用することも考えられます。
学習や生活の困難を助けるツールとしての利用
タイムエイドスライド
教師からの時間に関する指示が、楽しく遊んでいるうちに「針がどこにきたときまでだったっけ?」とわからなくなってしまうような時間の感覚を把握することが難しい子どもに役立てられるように、PowerPoint のアニメーション機能を使い、時間の経過とともに次第に目盛りが減っていく様子を視覚的に示したタイムエイドを作成しました。
「残り時間はあとどれくらいかな」を直感的に理解しやすくしています。
- タイムエイド スライドをダウンロード
- 「タイムエイドスライドの作成手順書 (PowerPoint 2007)」をダウンロード
- 「タイムエイドスライドの作成手順書 (PowerPoint 2003)」をダウンロード
その他、学習や生活の困難を助けるツールとしては、「一日のスケジュールや、何かを作成する際の手順書を、イベントごとに一枚ずつ書いたスライド」を作成し、耳からだけでなく目からの情報も使い、内容や順序を把握しやすくするために利用することや、「教科書の画像をスライドにし、注目して欲しい箇所を枠で囲んだり矢印で指し示すスライド」や「壇上で行われている口頭の挨拶を文字や画像を使って視覚的に示すスライド」を作成し、現在行われていることに注意を向けて理解の助けにすることも考えられます。