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Azure Cosmos DB Free Tier を使ってアプリを無料で構築

Azure | Cosmos DB

※このポストは、2020 年 3 月 6 日に投稿された Build apps for free with Azure Cosmos DB Free Tier に加筆および更新を行ったものです。

執筆者: Deborah Chen

執筆者: Deborah Chen
2020-03-06

 

Azure Cosmos DB Free Tier のご紹介

Azure Cosmos DB を使って新しいアプリを構築、開発、テストしたり、小規模な実稼働ワークロードを実行したりしたいとお考えの皆様ご待望の ”Free Tier” が新登場です。コストをかけずに気軽に始めて、費用を抑えながら新しいアプリを構築、拡張できるようになります。

Azure Cosmos DB の Free Tier が有効な場合、お客様のアカウントの期限が切れるまで、最初の 400 RU/秒のスループットと 5 GB のストレージを毎月無料でご利用いただけます。つまり、まずは小規模に始めて、アプリが高性能データベース サービスで動作することを確認してから、安心して拡張していただけるということです。お支払いは、アカウントでのご利用が 400 RU/秒および 5 GB を超過したときにのみ発生します。さらに、アプリで多数のコンテナーを使用する場合でも、最大 25 個のコンテナーを共有スループット データベース内に作成し、それらすべてのコンテナーで無料の 400 RU/秒を共有することができます。ご使用いただける Azure Cosmos DB の Free Tier アカウントは Azure サブスクリプションあたり 1 つまでとなっています。

Azure Cosmos DB アカウント作成ページを示すスナップショット

Free Tier で構築できるもの

私たちは開発者コミュニティのメンバーの方々に、400 RU/秒のスループットと 5 GB のストレージを利用したアプリの例を教えていただけるようお願いしました。するとメンバーの方々からは、これまでに構築されたアプリの素晴らしい実例が多数寄せられました。その中には公共交通機関を利用した通勤に役立つ Alexa アプリや、オンライン リソースのリストを簡単に管理および共有できる Web アプリなどがありました。今後、数週間あるいは数か月のうちに、実例を提供していただいた方々とそのアプリの中から、一部をご紹介する予定です。

400 RU/秒未満のスループットおよび 5 GB 未満のストレージで動作しているアプリをお使いの場合は、情報を是非ご提供ください。私たちは、そうした例もご紹介したいと考えています。

さあ始めましょう

Azure Cosmos DB の新しいアカウントを作成します。その際に、Free Tier をアクティブにしてください。Azure のサブスクリプションあたり、Free Tier アカウントを 1 つご使用いただけます。クイックスタートやチュートリアルを確認したり、ノートブックのサンプルを試したりして、Azure Cosmos DB でできることを確認してみましょう。

詳しくは「Azure Cosmos DB の価格」のページをご覧ください。

よく寄せられる質問 (FAQ)

Q: 無料オプションは既に提供されていると思うのですが、何が新しくなったのですか。

A: マイクロソフトではこれまでも、Azure の無料アカウントローカルのエミュレーター、または 30 日間の無料トライアルといった方法で、Azure Cosmos DB を無料でご試用いただいてきました。ただし、これらのオプションのご利用には制限がありました。Free Tier は永続的にご利用いただけます (サブスクリプションあたり最大 1 アカウント)。

Q: Free Tier の割引に関して請求書でどのように記載されますか。

A: Free Tier の無料アカウントでは、最初の 400 RU/秒のスループットと 5 GB のストレージを無料でご利用いただけます。それを超えた場合には、上記価格ページに記載されている通常の価格で課金されます。請求書の価格や項目には、無料の 400 RU/秒のスループットと 5 GB のストレージについては記載されず、Free Tier の範囲を超えた分のみが記載されます。

Q: Free Tier はすべての Azure Cosmos DB API に適用されますか。

はい。Free Tier は Core (SQL)、MongoDB 用 API、Cassandra、Gremlin を始めとする、すべての Azure Cosmos API に適用されます。

Q: オートパイロットのデータベースとコンテナーには Free Tier の割引が適用されますか。

A: はい。オートパイロットをご利用の場合は、データベースやコンテナーのスループットがスケールアップ/ダウンしたときの 1 時間あたりの最大 RU/秒に対して課金されます。Free Tier の割引が適用されると、400 RU/秒分が価格から差し引かれます。具体例と詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

Q: 複数リージョンのアカウントを持っている場合、Free Tier の割引はどのように適用されますか。

A: マルチリージョンのアカウントでは、データベースやコンテナーの RU/秒がすべてのリージョンに適用されます。例えば、400 RU/秒のコンテナーを使用していて、3 リージョンのアカウントを持っている場合、アカウントの合計 RU/秒は 1200 RU/秒となります。割引が適用されると、1200 RU/秒 – 400 RU/秒 = 800 RU/秒 (1 時間あたり) に対して課金されます。具体例と詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

Q: 既にアカウントを持っていますが、Free Tier アカウントにデータを移行したいと思っています。どうすればよいでしょうか。

A: 新しいアカウントが作成され、Free Tier でアクティブになっていれば、既存のデータを新しいアカウントに移すのは簡単です。Core (SQL) API をお使いの場合、比較的小規模なデータセットであればデータ移行ツールで移行できます。さらに、Azure Cosmos DB の Core (SQL) API および Mongo DB用 Azure Cosmos DB API に対応した Azure Data Factory コネクタを使用してデータを移行することもできます。

Q: Azure Portal で新しいアカウントを作成するときに、Free Tier を有効にするオプションが表示されません。オプションはどこにありますか。

A: 1 つの Azure サブスクリプションで持てる Free Tier アカウントは 1 つまでです。オプションが表示されない場合は、既に同じサブスクリプションの別のアカウントで Free Tier が有効になっています。

 

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