Microsoft Enterprise Mobility + Security で IT のより戦略的な役割に対応
組織がデジタル トランスフォーメーションを推し進めている中、私たちは、この変化が IT 部門にもたらす意味について見聞きすることがますます増えてきました。デジタル トランスフォーメーションの範囲は、既存の作業をクラウドに移行し、従業員のモビリティを向上させるだけにとどまらず、提供する製品、顧客エンゲージメント戦略、イノベーションの推進方法、差別化と競争の比較など、ビジネスを最初から考え直す機会になります。その結果、今日の CIO は、取締役会や他の経営陣からビジネス上の意思決定への参加を求められる回数がこれまで以上に増加しています。State of the CIO Survey によると、CIO の約半数 (46%) が CEO に直接報告を行い、61% が取締役会に直接関与し、76% が顧客と直接接触しています。
IT 部門の影響力拡大への余裕ある対応
CIO がビジネスで果たす役割の範囲が拡大しているため、IT 部門の機能も、より戦略的でビジネスに注力したものに変化しています。この責任の拡大に余裕を持って対応するために、IT 組織は、機敏性の向上、コストの削減、セキュリティの維持を重視して、従来の IT の運用とサービスの最適化への取り組みを進めています。さらに組織も、会社のリソースを保護しながらアクセスを管理するために、より密接につながり、より包括的な方法で従業員を支援しようとしています。セキュリティを維持し、コスト削減を図りながら、機敏性を高め、従業員のエクスペリエンスを向上することに重点的に取り組むというこの姿勢は、Enterprise Mobility + Security (EMS) の市場での成功を促進する重要な要因の 1 つです。
EMS は、短時間で導入数トップになりました。それは、EMS が、お客様がビジネス変革のために最も必要であると言う機能、つまり、モビリティとセキュリティの幅広いニーズに総合的かつ柔軟に対応できるクラウド生まれのサービスを提供するからです。EMS は、モバイル デバイスとモバイル アプリケーションの管理と、ID とアクセスの管理を両立させることで業界をリードし、Advanced Threat Analytics や Cloud Access Security などの新しいセキュリティ ソリューションを組み込むことにより、業界の変化とお客様のフィードバックに後れを取ることなく対応してきました。また EMS は、お客様のニーズに 1 か所で対応し、多数の異なるベンダーのポイント ソリューションを統合する苦労を回避することで、作業負担を軽減することもわかっています。
新しい EMS エクスペリエンスは、IT 担当者の生産性を向上します。
この数か月間、さらに改善を進め、Azure Active Directory、Microsoft Intune の条件付きアクセス、Azure Information Protection の新しい管理者エクスペリエンスを導入して、Azure portal を一新しました。EMS の核となるこれらのサービスを 1 か所にまとめることで、統合された管理者エクスペリエンスが提供され、IT 担当者の生産性を向上するだけでなく、お客様も EMS をより多く活用できるようになります。新しいコンソールでは、条件付きアクセスなどの強力な製品間ワークフローの設定と管理が簡素化されるため、Azure AD と Intune 全体に適用される複雑なアクセス管理ポリシーを単一のインターフェイスだけで定義できます。さらに、このコンソールは Azure Active Directory グループとも緊密に統合され、ユーザーとデバイスのどちらも、組織のオンプレミス Active Directory と完全にフェデレーションされた、ネイティブで動的な対象グループとして扱うことができるようになります。
ID はモビリティ戦略の中核であるため、多くの場合、お客様が最初に展開するワークロードは Azure AD になります。この新しい環境では、Azure AD グループとポリシーを簡単に拡張できるので、Intune と Azure Information Protection を使用してより詳細なレベルの保護を実現することができます。たとえば、Office モバイル アプリを保護するために一連の Azure AD ポリシーと条件付きアクセス ポリシーを定義したとしましょう。データにアクセスされても保護された状態を維持できるようにするには、Intune でデバイスとアプリの保護ポリシーを設定します。また、データがどこに移動されても常に保護できるようにするには、コンソールで Azure Information Protection をクリックして、暗号化ポリシーを設定します。さらに、Azure でカスタム ダッシュボードを作成すると、どのデバイスからでも、あらゆる情報をひとめでわかるように表示して、監視と制御を行うことができます。
EMS での目標は当初から変わらず、処理中のモビリティとセキュリティのワークフロー管理を効率化して、生産性を低下させることなく、ユーザー、デバイス、アプリ、データの各レベルで保護を提供する包括的で革新的な一連のツールにより IT 部門を支援することです。これは、統合された EMS 管理者エクスペリエンスへの移行の原動力であり、私たちは、必ず IT 組織の利益になると確信しています。
私たちは、さらに前進を続け、Azure の新しい操作環境内で Azure AD、Intune、Azure Information Protection の新機能や拡張機能をすべてリリースしていく予定です。今すぐ Microsoft Azure portal にログインして、新しい管理者エクスペリエンスをご確認ください。