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Microsoft 365
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Microsoft Teams から流動フレームワークまで – Microsoft 365 の新機能と近日リリース予定の機能のご紹介

本日、Build が開催初日を迎えました。この毎年恒例の開発者カンファレンスを完全にオンラインで開催するのは初めてのことです。今ではあらゆることがリモートで行われるようになりましたが、テクノロジのおかげで Build のようなイベントも、皆様と直接会うことはできなくても実現できています。CEO の Satya Nadella が先日述べたように、「2 年分のデジタル トランスフォーメーションがわずか 2 か月の間に見られました」。 そして私たち Microsoft は、これまでに学んできたことを新機能や機能拡張としてお客様にお届けし、生産性とつながりの維持に役立てていただけることを非常にうれしく思っています。今は、変わっていく現実に私たち全員が適応しようとしていますが、お届けする機能は、何が起きてもお客様が仕事を継続できるようにすることをねらいとしています。

本題に入る前に開発者の皆様にお伝えしたいことがあります。独自のアプリを開発するときも、Microsoft Teams または Outlook での使用を目的としたソリューションを作るときも、今回発表する多数のイノベーションがお役に立ちます。今週の Build で発表する多数の機能は、皆様のアプリをさらに統合しやすく、パワフルに、そして直感的にするのにご利用いただけます。また、今回発表する開発と管理のための新しいツールで作成と検出がさらに簡単になります。Build で発表した Microsoft 365 プラットフォームを使用することによって開発者の皆様が手にする新しい機会の説明もぜひご覧ください。それでは始めましょう。

Build 2020 の最新情報

本日、Microsoft Teams、流動フレームワーク、Project Cortex、Outlook、Edge の新機能と、新しい Microsoft Lists アプリを発表しました。これらは、お客様がどこにいても常につながって生産性を維持するためのツール開発という、私たちの継続的な取り組みにおける最新のイノベーションを反映するものです。

Microsoft Teams

Teams は、チームワークのハブとして会議、通話、チャット、コラボレーションを 1 つに集約したものであり、チーム全員が状況を常に理解し、最新の情報を入手することができます。

生産性

カスタマイズ可能なテンプレートやタスク関連の新しい機能など、生産性を維持するための新しい方法を Teams に導入しています。

チームをすばやく作成するための、カスタマイズ可能なテンプレート: 新しいチームを作成するときに、カスタマイズ可能なさまざまなテンプレートから選択できるようになります。イベント管理や危機対応などの、ビジネスにおける一般的なシナリオ向けのテンプレートだけでなく、病院の病棟や銀行の支店など、業種固有のテンプレートも用意されています。各テンプレートには、チャネル、アプリ、ガイダンスがあらかじめ定義されています。管理者が新しいカスタム テンプレートを作成して組織内の既存のチームをテンプレート化することもできるので、チーム構造を標準化し、関連するアプリを提示し、ベスト プラクティスを広めることができます。Teams のテンプレートのロールアウトは今後数か月にわたって行われ、自動的に表示されるようになります。

自動化

Teams との統合と規模の拡大を容易にする Power Platform の機能拡張を発表します

Teams でのチャットボットの作成と管理を簡単に: Teams との統合も、これまで以上に簡単になります。使いたいボットを選択して [Teams に追加] をクリックするだけです。さらに利便性を高めるために、Power Virtual Agents でシングル サインオン (SSO) がサポートされるようになりました。これで、ユーザーが Teams を初めて使用するときに再認証する必要はなくなります。

ブログ チャット ウィンドウ

カスタム アプリや自動化ワークフローを Teams にすばやく追加: Power Apps で独自開発したアプリケーションを、[Teams に追加] ボタンを 1 回クリックするだけで Teams に追加できるようになります。この機能を使用するには、make.powerapps.com を開き、公開したいキャンバス アプリの横にある […] をクリックし、[Teams に追加] を選択します。

カスタム アプリや自動化ワークフローを Teams にすばやく追加

また、Teams 向けの新しい Power Automate ビジネス プロセス テンプレートも提供されます。この作成済みのテンプレートを使用してワークフローを効率化することも、これをベースとして自由にカスタマイズすることもできます。最後は、Teams 専用の新しいトリガーとアクションです。独自のメッセージ拡張機能を作成するのに利用でき、他にも @メンションとチャネルへのメッセージ投稿の自動化や、ボット名のカスタマイズなどが可能になります。これらの機能はまもなくリリースされる予定です。

Power BI レポートを Teams で共有: Power BI で作成したレポートやレポートの中の特定のグラフを Teams で共有するための、新しい [Teams で共有] ボタンが追加されました。受信者の注意を特定のレポート内の特定のグラフに向けさせることや、チーム全員と共有することもできます。この機能を利用するには、Power BI ポータルで [Teams で共有] を選択し、共有相手となるチームの名前を入力します。

Power BI レポートを Teams で共有

会議とイベント

組織の活動では、タイム ゾーンの違いを越えて、そしてソーシャル ディスタンスを取りながら、大小さまざまなグループでつながり、コラボレーションすることが必要になります。Teams の新しい機能は、どのような場面でも最高のエクスペリエンスを設計するのに役立ちます。

バーチャル面会のスケジュールを Teams の Bookings で予約: B2C (企業と消費者の間) のバーチャル面会のスケジュール設定、管理、実施に、新しい Microsoft Teams での Bookings アプリ統合を利用できるようになりました。1 つのスケジューリング アプリで複数の部署や場所を管理でき、人事採用面接や学生の相談受付から、資産コンサルティングや医師の診察に至るまで、どのような面会もセキュリティを維持しながら実施できます。Teams は HIPAA コンプライアンスをサポートしており、HITRUST 認証済みです。医療の分野だけでも、この 1 か月間の Teams での会議は 3,400 万件を超えており、これにはオンライン診察も含まれています。本日発表する Microsoft Cloud for Healthcare がどのように、医療機関の俊敏性を維持するとともにその得意とする領域、つまりより良い体験、インサイト、ケアの提供に集中するのに役立つかを、ぜひご覧ください。

イベントの配信やスタジオ制作を可能にする Teams のバーチャル ステージ: 多くの組織がリモート ワークに移行し、出張の数は記録的な少なさを見せていますが、対面でのプレゼンテーションや面談の魅力を完全リモートでも再現するには、どうすればよいでしょうか? Teams での NDI (Network Device Interface) のサポート開始と、Skype TX との相互運用をご紹介します。パブリックでもプライベートでも、独自の大規模な映像配信のための、より本格的な制作方法を選択できるようになります。

近日公開予定の NDI for Microsoft Teams で、Teams での会議がバーチャルなステージに変身します。各参加者の映像がそれぞれ独立したビデオ ソースに変換されるので、これを好みの制作ツール (OBS、Wirecast、Xsplit, StreamLabs など) で利用できます。この機能を使用すると、Teams 会議を他の方法で、たとえばプロの番組配信にも利用できるようになります。

セキュリティを維持しながらリモートでスケジュール設定

シフト アプリを利用すると、現場の最前線で働く従業員とそのマネージャーがモバイル デバイスでスケジュールを管理し、連絡を取り合うことができます。

Teams のシフト アプリを拡張: 新機能が追加されて、シフト アプリでできることがさらに拡大し、既存のシステムとの統合も可能になりました。まず、シフト アプリ用の Graph API の一般提供が開始し、他の外部従業員管理ツールとの統合ができるようになりました。もちろん、独自開発された従業員管理システムとの統合も可能です。さらに、Power Automate の新しいアクションでシフト アプリから情報を取得できるようになりました。他のアプリとのワークフローをカスタマイズする、あるいは大規模なオペレーションを実行するときに利用できます。最後に、新しく追加されたトリガーとテンプレートが、時間の節約とプロセス最適化のさまざまなシナリオのサポートに役立ちます。たとえば、シフトのリクエストについてマネージャーの承認が必要ない場合に自動承認を有効にすることができます。

流動フレームワーク

Ignite 2019 で、Microsoft 流動フレームワークのパブリック プレビューを発表しました。このフレームワークを構成する新しいテクノロジと一連のエクスペリエンスは、アプリ間の障壁をなくすことによってコラボレーションをシームレスにすることを目指しています。

コラボレーションのための流動コンポーネントとワークスペースを Outlook と Office.com で: 流動フレームワークが目指しているのは、仕事の適応性と集中を高めることです。Microsoft 365 での最初の流動フレームワーク統合は、Outlook と Office.com を予定しています。動的なコンテンツでの共同作業が可能になるほか、接続されたコンポーネントを作成して複数のアプリで同時に、シームレスに共有することができます。表、グラフ、タスク リストを簡単に Outlook on the web に挿入できるので、売上の数値、プロジェクト タスク、調査レポートなどを常に最新の状態に維持することができます。Office.com の中では、流動ワークスペースを作成して管理することができます。たとえばドキュメントのアクティビティ フィード、おすすめリスト、@メンションの中に作成できます。あるいは、Office.com 全体で検索することもできます。流動フレームワークのコンポーネントは軽量であるため、編集は瞬時に反映され、このことはすばやく柔軟に仕事するための力となります。これらのエクスペリエンスは、Microsoft 365 エンタープライズ ライセンスのお客様を対象として次の数か月の間に提供を開始する予定です。

流動フレームワークの主要インフラストラクチャ (現在はオープン ソース) をアプリケーション開発に使用: “流動” の Web ベースのフレームワークを使用して、アプリを瞬時にコラボレーション可能にすることができます。このフレームワークに含まれるデータ構造は低待機時間の同期を実行し、リレー サービスがエンドポイントを接続します。開発するアプリの静的データ構造を “流動” のデータ構造で置き換えると、リアルタイムのコラボレーションをサポートできるようになります。

流動フレームワークの可能性を完全に引き出すには、多様性に満ちた、オープンで活気のある開発者コミュニティを作ることが不可欠です。そのような理由から、Microsoft は流動フレームワークをオープンソース化します。これで、流動フレームワークの主要インフラストラクチャを独自のアプリケーション開発にご利用いただけるようになります。開発者のための追加のドキュメントとツールのリリースと併せて、このオープンソース化で開発者の皆様を流動フレームワークの構築とリリースのための Microsoft との共同作業にお招きする準備が整うことになります。

Project Cortex

Project Cortex を Ignite 2019 で発表しましたが、この一般提供を 2020 年初夏に開始することになりました。この強力な新しいサービスは、人工知能 (AI) と Microsoft Graph を応用して知識ネットワークを構築します。このネットワークが、Microsoft 365 の中のお客様のコンテンツを接続し、さらに外部のソースも組み合わせて、コンテンツと専門知識を複数のシステムやチームにまたがって組織化します。これで、お客様の情報の管理とプロセスの合理化ができるようになり、セキュリティとコンプライアンスの高度なコントロールも適用され、さらにワークフローの自動化も可能です。

Project Cortex

新しい開発者ツールのプライベート プレビューを開始: 本日、Microsoft Graph の新しい開発者用 API を Project Cortex と Managed Metadata Services (MMS) 向けに発表します。併せて、Azure の Language Understanding サービスとの新しい統合も発表します。現在、このプライベート プレビュー プログラムは参加組織数が 75 を越えるほどに拡大しており、Unilever、Arla Foods、Siemens Healthineers などから無数のドキュメントや動画からの知識を提供していただいています。今後も新しいマイルストーンに到達するたびに情報をお届けします。

Outlook

世界中のお客様が Outlook で日々のスケジュールを管理し、連絡を取り合っています。新しく追加された機能で、このアプリの中でより多くのことができるようになり、お客様の生産性をさらに高めます。

Outlook でのキーボード操作を減らす: Outlook on the web でメール メッセージを作成するときに予測入力を使用できるようになりました。インテリジェントなテクノロジが意味と意図を推測するので、Outlook でのメール メッセージ作成時間を短縮し、誤字脱字を防ぎ、洗練されたメッセージを作り上げることができます。

Yammer の最新情報を Outlook で見る: Outlook for Windows、Outlook for Mac、Outlook モバイルの受信トレイの中で、Yammer の会話、投票、質問、称賛を読んで返信できるようになりました。この機能は、ユーザーが Yammer からのメール通知をオンにしていれば自動的に使用できるようになります。

Microsoft Edge

今年の Build では、Microsoft Edge についても多数の新機能を発表します。Web 開発者によるカスタマイズのオプションが増え、ツールの機能も向上しています。

関連する Pinterest コレクションをすばやく探索: Pinterest からのおすすめをコレクションの一番下に表示できるようになりました。追加の類似コンテンツを見つけるのがさらに簡単になります。おすすめの 1 つをクリックすると、類似の、トレンドのピンを集めたボードが開くので、自分に関係するアイデアをすばやく見つけて追加することができます。コレクションでは、”OneNote に送る” のサポートも間もなく開始し、コレクションを OneNote ページにエクスポートするのが簡単になります。

検索するときの時間を節約: 今回発表するサイド バー検索を利用すると、何かを探すときに新しいウィンドウやタブを開く必要がなくなります。また、Microsoft Edge を仕事とプライベートの両方に使用している方のために、プロファイルの自動切り替えをご紹介します。ユーザーが開こうとしているリンクが職場の資格情報を必要としている場合に、そのことを自動的に検出して、認証済みの仕事用プロファイルに切り替えることができます。

プレビュー段階の開発者オプションを拡張: 開発者の皆様は私たちにとって大切です。そのため、プレビューを拡張して .NET と UWP (WinUI 3.0) での開発のための新しいオプションを追加することにしました。これを利用すると、Chromium ベースの Edge WebView を WinForms、WPF、UWP/Win UI 3.0 のアプリケーションに埋め込むことができます。さらに、DevTools に 3D ビューを追加しました。ドキュメントと入門ガイドをご覧ください。Visual Studio を開いて WebView2 パッケージをダウンロードすると、使用を開始できます。

Microsoft Lists

Microsoft Lists は、Microsoft 365 全体にわたって情報をスマートに追跡するアプリです。Lists を利用すると、常に最新情報を把握するためのデータと情報の追跡が簡単になります。

Microsoft Lists で情報を追跡: 問題追跡やステータス報告などのデータと情報の作成、共有、追跡を、Microsoft Teams、SharePoint、そして近日リリース予定の Lists モバイル アプリから直接実行できるようになりました。誰でも簡単にリストを作成してカスタマイズできるように、テンプレート、色分け、If/Then ワークフローなどの機能を備えています。Microsoft Lists の詳細については、こちらをご覧ください

さまざまなアプリにまたがるコンテンツ追跡を Microsoft Lists で行う

前例のない変化が起きている今、私たちは皆、新しい時代の働き方にすばやく適応しようとしています。ソフトウェア開発者から、医療従事者、警察と消防、そして多国籍企業の経営幹部に至るまで誰もが、仕事を共にするときでも離れてするときでも生産性を維持して常につながるための、新たな方法を探し求めています。本日発表した新しい機能はどれも、世界中のお客様のすばらしい成果の達成を支えることを目的としています。私たちはこれからも、世界中の人々の仕事を前進させるためのツールを作ることをお約束します。それはこの危機的な時期だけでなく、これを乗り越えた後も続けていきます。