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インクルーシブなプレゼンテーションのための PowerPoint のライブ キャプションと字幕

生のプレゼンテーションには、思考を誘発し、インスピレーションを与え、聞く人に訴える力があります。優れたプレゼンテーションは、ある物事に対する考え方を一変させることもあれば、人々が共通のアイデアあるいはプロジェクトのために集まる動機となることもあります。しかし、すべての人がプレゼンテーションを同じように受け取るわけではありません。発表者が話す言語が聞き手の母国語とは異なることや、聞き手が聴覚障碍を持っていることもあります。そこで、プレゼンテーションを会場の全員によりよく理解してもらえるようにするために、PowerPoint にライブ キャプションと字幕の機能が追加されました。

国連国際障碍者デーを記念して発表する、この新しい機能には人工知能 (AI) が活用されており、プレゼンテーションのキャプションと字幕をリアルタイムで表示することができます。PowerPoint のライブ キャプションと字幕の機能は、聴覚障碍を持つ方のサポートを目的とするものであり、音声で話されていることをリアルタイムで読めるようになります。加えて、キャプションや字幕は同じ言語でも別の言語でも表示できるので、他の言語を母国語とする聞き手向けにプレゼンテーションを翻訳することもできます。ライブ キャプションと字幕の機能の導入開始時点では、12 の発話言語がサポートされ、キャプションや字幕は 60 以上の言語の 1 つで表示できます。

PowerPoint のライブ キャプションと字幕には、次のような特長があります。

  • AI の力をプレゼンテーションで利用して、さまざまなテーマやトピックのシンプルな情報も複雑な情報も伝えることができます。
  • 音声認識機能がプレゼンテーションの内容に基づいて自動的に適応するので、名前や専門用語がより正確に認識されます。
  • プレゼンテーションに使用する字幕の大きさ、位置、見た目を簡単にカスタマイズできます。カスタマイズはプラットフォームによって異なる場合があります。
  • この機能はコンプライアンス認定に関する多数の業界標準に適合しているので、セキュリティとコンプライアンスの不安がありません。

この機能の他にも、Office 365 には既に多数のアクセシビリティ機能が導入されています。たとえば、WordPowerPoint では代替テキストが自動提案され、Microsoft Stream ではビデオでクローズド キャプションの自動生成と検索可能なトランスクリプトを利用できる機会が拡大し、Office 365 アクセシビリティ チェックの機能も強化されています。

あるお客様の声を紹介します。

“私たちはカナダ政府が、アクセシブルでインクルーシブな職場としての基準を可能な限り高く設定できるよう、常に新しい方法を求めています。この機能のような、テクノロジのポジティブな前進を歓迎します。すべての人、特に障碍を持つ人がアイデアをうまく伝えるのに役立つからです。障壁を壊して共生の拡大を先導し、個人と社会全体にとってよい効果をもたらすでしょう。”
—Yazmine Laroche 氏 (公共サービス アクセシビリティ担当事務次官)

PowerPoint のライブ キャプションと字幕の機能は 2019 年 1 月後半から導入を開始し、全世界の Office 365 サブスクリプションのお客様に Windows 10 上の PowerPoint、PowerPoint for Mac、PowerPoint Online でご利用いただけるようになります。