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Microsoft 365
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このたび、Microsoft 365 の法人向け料金を改定いたします。これは、10 年前の Office 365 のリリース以来、初の値上げとなります。今回の料金改定は、過去 10 年間にわたってお客様に提供してきた価値の積み重ねを反映するものです。Microsoft はこの 10 年間に、「コミュニケーションとコラボレーション」「セキュリティとコンプライアンス」「AI と自動化」の 3 分野を主軸にイノベーションを実現してきました。この記事では、これまでの成果と、今回追加される電話会議機能についてご紹介したいと思います。

イノベーションを続けてきた 10 年

10 年前にリリースして以来、法人向け Office 365 は有料シートが 3 億を超えるまでに成長しました。これまで、お客様のニーズの変化に対応するために継続的に投資を行ってきました。4 年前に、Office、Windows、Enterprise Mobility + Security (EMS) の優れた機能を統合した Microsoft 365 を発表しました。また、同年、Microsoft Teams を追加しました。これは、業務フローの中で、会議、チャット、通話、共同作業、ビジネス プロセスの自動化を実現できる、唯一の統合ソリューションです。

Microsoft 365 の発表以降、Microsoft Teams、Power Apps、Power BI、Power Automate、Stream、Planner、Visio、OneDrive、Yammer、Whiteboard など、241 のアプリを追加し、主要 3 分野において 1,400 以上の新機能をリリースしました。

1. コミュニケーションとコラボレーション: Microsoft Teams は、2 億 5,000 万人を超える月間アクティブ ユーザーが、仕事、生活、学習で活用している新しいツールです。2017 年のリリース以来、唯一の統合ソリューションとして、Office アプリの機能を活用しながら、業務フロー内で会議、チャット、通話、共同作業、ビジネス プロセスの自動処理を実現してきました。2020 年だけを振り返ってみても、Together モード、背景効果、ラージ ギャラリー ビュー、挙手、ライブ リアクション、ブレークアウト ルーム、ライブ キャプションの発言者名表示、Fluid コンポーネントなど、300 種類以上もの新機能をリリースしました。

また、新しいカテゴリのコラボレーション機能も導入し、Power Platform、Whiteboard、Lists、Planner、Shifts、Forms、SharePoint との緊密な統合により、ユーザーや組織のハイブリッド ワークを可能にしています。Adobe、Atlassian、Salesforce、SAP、ServiceNow、Workday などの企業も、Teams と緊密に連携するアプリケーションを開発し、ビジネス プロセスや機能を業務フローに直接組み込んでいます。

Microsoft は、常にリアルタイム コラボレーションと非同期コラボレーションの両方に革新をもたらしています。Word、Excel、PowerPoint のデスクトップ アプリでのリアルタイム コラボレーションを実現したほか、@メンション、タスクの割り当て、最新のコメント機能、自動保存などの充実した機能によって、エクスペリエンスをより効率化しました。他にも、OneDrive クラウド ストレージと Exchange Online のメールボックスの追加や拡張も行っています。

2. セキュリティとコンプライアンス: サイバーセキュリティの環境は、複雑性を増すばかりです。サイバー攻撃は増加し、巧妙化しています。攻撃の規模が拡大する中、あらゆる組織がセキュリティとコンプライアンスを優先課題として挙げています。Microsoft 365 はリリース以来、攻撃対象領域を削減する新機能により、ランサムウェアなどの脅威から組織を守れるようにしてきました。また、メールやドキュメントのデータ損失防止 (DLP)、秘密度ラベル、メッセージの暗号化といった機能によって、重要なデータを組織内に留めておけるようになりました。さらに、コンテンツ検索、電子情報開示、コア訴訟ホールドなどの強力なコンプライアンス機能により、組織がリスクを低減し、厳しい規制要件に対応できるようにしています。組み込みの MDM (モバイル デバイス管理) や、Microsoft エンドポイント マネージャーなどの管理ツールは、管理者がリモート ワークやハイブリッド ワークに対応するのに役立ちます。

3. AI と自動化: この 10 年間、Microsoft は生産性アプリやコラボレーション アプリに AI 機能を組み込み、すべてのユーザーがより多くのことを達成できるよう支援してきました。Microsoft 365 全体に AI を活用したイノベーションを導入し、ドキュメント作成、デザイン、プレゼンテーションの機能を強化しました。クラウド ベースの AI によって、Excel ではマップ、グラフ、表を自動作成できます。Outlook ではメールをソートし、すっきりと整理します。また、AI を活用したリアルタイム翻訳、字幕、文字起こしにより、共同作業やコミュニケーションを促進し、だれもが作業に参加できるようになります。

電話会議機能の拡張

このたび、大企業、一般法人、現場担当者、政府機関向けの各スイートで、Microsoft Teams 会議に無制限のダイヤルイン機能を追加いたします。クラウド接続が増えても、外出先やインターネット接続が不安定な状況で Teams 会議に参加するユーザーもいます。現在、ダイヤルイン機能は Microsoft 365 E5、Office 365 E5 で提供されていますが、Teams をフルに使いこなすための重要な要素となっていることがわかっています。無制限のダイヤルインは、70 か国以上で販売され、44 の国と地域の言語による対話型音声応答に対応しているため、ユーザーが場所を問わずに、ほぼすべてのデバイスから安心して Microsoft Teams 会議に参加できます。

新しい料金

今回発表した料金改定は、6 か月後に適用されます。2022 年 3 月 1 日に、次のとおり法人向け製品の料金を引き上げます。1 ユーザーあたり、Microsoft 365 Business Basic は 5 ドルから 6 ドルに、Microsoft 365 Business Premium は 20 ドルから 22 ドルに、Office 365 E1 は 8 ドルから 10 ドルに、Office 365 E3 は 20 ドルから 23 ドルに、Office 365 E5 は 35 ドルから 38 ドルに、Microsoft 365 E3 は 32 ドルから 36 ドルになります。新しい料金は世界中で適用されますが、一部の地域の市場では調整を行います。教育機関やコンシューマー向け製品については、現時点では料金を変更する予定はありません。

世界中の経営者たちが、より柔軟でハイブリッドな働き方に向けて従業員を支援しようとしている今、間違いなく、あらゆる組織がさまざまなユーザー、場所、プロセスに対応する新しい業務運営モデルを求めるようになるでしょう。Microsoft は、過去 10 年間に提供してきた価値をさらに高め、引き続きお客様の成功と繁栄を後押しするイノベーションをお届けしてまいります。


12011 年 6 月のリリース時点では、Office 365 には Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Lync、Exchange、InfoPath が含まれていました。その後、他のアプリの全部または一部の追加、まったく新しい機能の追加 (Access、Bookings、Delve、Forms、GroupMe、Kaizala、Lens、Lists、OneDrive、OneNote Class Notebook、Planner、Power Apps、Power Automate、Power BI、Publisher、SharePoint、Staff Hub、Stream、Sway、Teams、To-Do、Visio、Whiteboard、Yammer) を経て、拡張されてきました。