デジタルガバメント本部で、Industry Executive という仕事をしています。お客様やパートナー様に有用な情報を提供したり、マイクロソフト本社と交渉・調整したりしながら、日本の公共機関のお客様のデジタルトランスフォーメーションを推進できるような活動をしています。
仕事のやりがいは、まず、目標を共有する仲間とともに思い切り仕事ができること。次に、風通しがよい会社なので意見を言いやすいこと。そして、仕事も家庭も充実した毎日を過ごせることです。
2017 年の夏に、ISV (独立系ソフトウェアベンダー) パートナーの会社が、海外で提供していたソリューションの日本事業を立ち上げるにあたって、同社から誘いを受け、マイクロソフト社内では経験できない仕事に魅力を感じたので、転職しました。そこでは、ゼロから事業を立ち上げるという貴重な経験を得ることができました。2 年ほど勤めて事業が軌道に乗ったあたりで、マイクロソフトがデジタルガバメント本部を立ち上げるという話を聞き、「一緒に将来の日本に貢献できる仕事をしよう」と声をかけてもらったことがきっかけで、マイクロソフトに再入社することにしました。
以前よりもオープンに情報が共有され、社員同士でコラボレーションするカルチャーが発達していると感じました。再入社して 1 か月目のときに、発表資料の作成にひとりで手こずっていた際、上司から、「もっとチームメンバーを巻き込んで協力したら？」とアドバイスを受けました。責任を持って仕事をするということは、自分ひとりで進めることではないと認識するとともに、周りの人が快く手を差し伸べてくれるのを見て、前よりもよい環境だな、と思いました。技術面においても、Microsoft Teams という非常に優れたソリューションが活用され、社員間のコラボレーションを後押ししているのを感じます。
転職前、マイクロソフトに約 10 年勤めていたあいだに、3 人の子どもに恵まれましたが、マイクロソフトも 10 年のあいだにかなりの変化がありました。一番上の子を妊娠したときに昇進の話があったのですが、出産・産休のあいだに立ち消えてしまいました。でもそれは、私も長期間お休みするので当たり前だと思っていました。末っ子を妊娠した際にも昇進の話があったのですが、「今回も見送りになるだろうな」と思っていたら、産休直前に昇進させていただくことができました。当時のアメリカ人女性上司は、「会社にとって優秀な社員を昇進させることは当たり前。妊娠・出産は関係ない。3 人目を生んで戻ってくるのを楽しみにしています」と、昇進をサポートしてくれました。復帰後も、産休中にカバーしてくれていたチームの仲間や上司のおかげですぐにキャッチアップすることができ、その年には社内で表彰を受けることもできました。
マイクロソフトのよさは、ワーキングマザーだからとか、介護しているからだとか、立場が上だからとか、入社したばかりだから、などといったことは関係なく、すべての社員にチャンスが与えられることだと思います。多様な働き方が認められる社風なので、子どもや家庭の都合と調整しながら仕事ができます。私は周りの人より早く退社することが多いですが、大きな声で「お先に失礼します」と言っても白い目で見られることはありません。マイクロソフトでは、働き方や家庭の事情などに関係なく、機会は平等に与えられ、責任が大きくてもやりたい仕事はやらせてもらえる会社です。仕事をがんばる志がある人にとっては、とてもよい環境だと思います。
退職前に一緒に仕事をしていた同僚から、笑顔で「おかえり！」と温かく迎え入れてくれたのは本当にありがたかったです。情報の場所も退職前と変わらなかったので、キャッチアップは早かったですね。また、前職で得た経験のおかげで、お客様、パートナー様の視点に立つことができ、それぞれの課題をより理解することができるようになりました。
マイクロソフト社内ではなかなかわからない現場の第一線を実体験できたことは、他の社員にはないメリットだと思いますし、今後の仕事に役立てたいと思っています。
※本取材は 2020 年に実施したものであり、組織名称など現在のものと合致しない呼称が含まれている場合があります。
この社員が活躍する職種
