ハリー・クレイトン警部補（ジェームズ・ネスビット）が帰ってきた。相変わらずイヴ（シエンナ・ギロリー）の手によってはめられた例の腕輪をしている。新たに‘力を持つ者’が現れるが、ハリーはその者からの協力を拒む。待ち受ける悲惨な結果が頭を離れないのだ。映画のワンシーンのごとく華やかで迫力あるロンドンの街。ハリーとＭＩＳの署員たちが担当するのはこの街の中心部で起こる事件の中でも、とりわけ不可解な殺人の捜査だ。ハリーと組むのは相棒のスーリ・チョハン巡査部長（アマラ・カラン）。このところアリスター・ウィンター警視（スティーヴン・マッキントッシュ）との関係は雪解けの兆しが見えているが、ギャンブル依存症との闘いは続いている。なんとかギャンブル断ちをして真っ当に生き、妻のアナ（イヴ・ベスト）と娘のデイジー（レイラ・デ・メサ）の信頼を取り戻したいところだ。そんな中、謎めいた美女イザベラ・オーガスティン（テクラ・ルーテン）と出会い、ハリーはこれまでの腕輪の概念をくつがえされてしまう。突然現れたその女性の腕に、自分のものとそっくりな腕輪がはめられていたのだ。次第にハリーは試練にさらされていき、神経をすり減らしていく。危険な賭けに出て悪と対峙せねばならない時が刻一刻と迫っていた。